スバル「レヴォーグ レイバック」に“ハイブリッド車”登場か? 最新ユニット搭載で「ターボの穴」が不要に!? 見た目スッキリ&低燃費な「クロスオーバーワゴン」に期待大!
スバルの都会派クロスオーバーとして「レヴォーグ レイバック」がラインナップされます。現在はターボ車のみの設定ですが、ストロングハイブリッド(S:HEV)搭載車は登場するのでしょうか。
ストロングハイブリッド搭載で「ターボの穴」が不要になる!?
スバル「レヴォーグ レイバック(以下、レイバック)」は、今や貴重な存在となった国産ステーションワゴン「レヴォーグ」をベースにしたクロスオーバーモデルです。
最低地上高は、レヴォーグの140~145mmに対し、レイバックではさらに引き上げた200mmを確保しています。
パワートレインは1.8リッター直噴ターボ「DIT」とCVT「リニアトロニック」の組み合わせのみで、駆動方式はAWDだけです。

そのため、レヴォーグとレイバックは両車ともにターボエンジン専用モデルとなり、ボンネットにはスバル車でお馴染みのエアインテークが備わっています(レヴォーグには2.4リッターターボも設定)。
水平対向エンジンは、構造的にエンジンの全長や全高をコンパクトにできるため、車両の低重心化に貢献します(ただしエンジンの全幅は広くなります)。
レイバックもこの特徴を活かし、低く設置されたエンジンの上部スペースに、熱交換を担うインタークーラーを配置。そして、そのインタークーラーに走行風を当てるため、ボンネットにエアインテークが設けられているのです。
スバルの「WRX S4」をはじめ、他社でも三菱「ランサーエボリューション」やホンダ「シビックタイプR」などに見られるボンネットのエアインテークは、「ターボ車=ハイパワーな高性能車」という分かりやすいイメージを象徴しています。
一方で、レイバックのようなハイパフォーマンスモデルではない“都会派モデル”の場合、このエアインテークがやや無骨な印象を与えてしまうこともあります。
また、同じスバルのSUVである「フォレスター」や、2025年3月に国内向けの生産を終了した「レガシィアウトバック」には、ターボ車であってもエアインテークがありません。
これらのSUVは、フロントセクションに厚みがあり、大きなフロントグリルやボンネット内側のダクトからインタークーラーへ送風できるようになった技術的な進化もあって、ボンネットのエアインテークを廃止。前方視界を確保する観点からも、ボンネット上に突起物を配置しにくくなっているようです。
ちなみに、先代レヴォーグの欧州向けモデルには自然吸気(NA)エンジン搭載仕様がラインナップされており、ターボ車の証であるエアインテークがなかったため、すっきりとした外観でした。
そして、現行のレイバックにもNAエンジン車が追加されれば、同様にエアインテークがなくなり、よりスタイリッシュな外観を実現できる可能性があります。
そうした中、スバルは「クロストレック」を皮切りに、新型フォレスターにも2.5リッターNAエンジンとモーターを組み合わせたストロングハイブリッドシステム「S:HEV」を設定しました。
もしもレイバックにこのS:HEVが搭載されれば、エアインテークのないすっきりとした外観に加え、ストロングハイブリッドならではの優れた燃費性能や静かな走りも実現できるはずです。
スバルとしても、さらなる量産効果を高めるためにストロングハイブリッド搭載車の拡大を計画していると考えられます。
そうであれば、次にS:HEVが搭載されるのは、レヴォーグおよびレイバックになるのかもしれません。
Writer: 塚田 勝弘
中古車の広告代理店に数ヵ月勤務した後、自動車雑誌2誌の編集者、モノ系雑誌の編集者を経て、新車やカー用品などのフリーライター/フリーエディターに。軽自動車からミニバン、キャンピングカーまで試乗記や使い勝手などを執筆。現在は最終生産期のマツダ・デミオのMTに乗る。




































