高速道路のSAとPAは何が違う? 東日本最大規模、遊園地併設…なぜ「PA」なの?
高速道路のSAはPAよりも規模が大きく、ガソリンスタンドが併設され…というイメージがあるかもしれません。しかし現在、両者の違いはほぼなくなっています。
NEXCO東日本で最大級の休憩施設は「PA」
高速道路のSAとPAは、何が違うのでしょうか。近年は、SAよりも規模の大きなPAが存在します。
たとえば関越道で東京方面から最初の休憩施設である三芳PA(埼玉県三芳町)は、2010年前後にリニューアルされ、「PA」でありながら総面積3400平方メートルを誇るNEXCO東日本で最大級の休憩施設となりました。上下線ともレストランや商業施設が充実したほか、24時間営業のガソリンスタンドを備え、上り線にはカー用品店のオートバックスまで出店しています。
伊勢湾道の刈谷PA(愛知県刈谷市)も特筆すべきPAです。上下線の敷地のあいだに、PAから徒歩でも行き来きる遊園地「刈谷ハイウェイオアシス」が併設されています。高速道路と一般道の双方から客を集めるこの遊園地は、年間900万人以上が訪れるというスポット。当然ながらPAの施設も充実しています。
いずれも、東京、名古屋と大都市圏に近いPAといえますが、たとえば常磐道で東京方面から最初に位置する守谷SA(茨城県守谷市)や、東名高速の海老名SA(神奈川海老名市)なども、施設規模が非常に大きいエリアです。大都市圏に近いなど、利用の見込まれる場所であればSAもPAも関係なく開発に注力していることがわかります。
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