トヨタは2025年7月15日、スポーツカー「GR86」の一部改良モデルを発表。

　その後、同年8月1日に発売しました。

　今回、どのような改良がおこなわれたのでしょうか。

　GR86は、スバルと共同開発されたFR（後輪駆動）レイアウトを採用した2ドアクーペのスポーツカーで2代目にあたります。

　初代は2012年4月に登場した「86（ハチロク）」で、ドライバーの意のままに操れるハンドリング性能と、手の届きやすい価格で、多くのクルマ好きから絶大な支持を集めました。

　現行モデルは2代目で、2021年10月に発売。この世代から車名に「GR」が与えられました。

　排気量を2.4リッターに拡大した水平対向エンジンを搭載し、さらなる動力性能の向上を果たしています。

　トランスミッションは6速MTまたは6速ATが用意され、運転支援システム「アイサイト」は全車に標準設定されます。

　今回発表されたGR86の一部改良モデルの最大のポイントは、モータースポーツからのフィードバックを元にした、安全性の向上です。

　万が一、走行中にエンジンの点火系回路で故障が発生した場合でも、エンジンが完全に停止してしまうリスクを低減させる機能が追加されました。

　この新機能は、問題が発生した気筒だけをシステムが検知して停止させ、残りの正常な気筒で走行を継続させるというもの。

　これにより、トラブル発生時でも安全な場所まで退避走行することが可能となり、ドライバーに大きな安心感をもたらします。

　なお、今回の一部改良に伴う価格変更はなく、293万6000円から361万6000円です（消費税込）。

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　より安全に、そして安心して走りを楽しめるよう進化したGR86は、スポーツカーファンにとって、さらに魅力的な選択肢となることでしょう。