パクリ車は消えた? 中国車が急にカッコよくなった理由とは?

中国車のデザインはよくなったけど安全性はどうなの?

 ここで気になるのは、中国車の安全性ですが、こちらも急激な進化を遂げています。世界的に高い安全性で知られるボルボとメルセデス・ベンツの2ブランドも現在、中国メーカーと深い関わりがあります。

ボルボXC40をベースのLynk & Co「01」

 ボルボは中国最大の自動車メーカー(吉利GEELY)の傘下に入っていますし、GEELYはまた、2018年よりメルセデス・ベンツをつくるダイムラー社の筆頭株主にもなっています。安全性に高い配慮をする車作りが中国車のスタンダードになりつつあるのです。

 また、これら3社と全く関係がないブランドですが、世界で最も厳しい自動車安全テスト「ユーロ・NCAP」で圧倒的な結果を残している中国車があります。奇瑞汽車QOROS(クオロス)「3セダン」がその車で、2013年にテストをしたすべての車の中でなんと1位。同クラスのレクサス「IS」やメルセデス・ベンツ「CLA」よりも好結果を残しているのです。

 これまで真似ばかりをしてきた中国車ですが、急激な進化を遂げ、外見だけでなく中身もしっかり進化し、世界トップレベルのクルマを世に送り出してきているのです。

【了】

カッコよくなった!?中国車たちを写真で見る(12枚)

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Writer: 加藤久美子

山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。

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