2025年7月30日、日産のアメリカ法人は、クロスオーバーSUV「ローグ」の2026年モデルを発表しました。

　2026年モデルには新グレードとして「ダークアーマー」が追加されます。

　ローグは、北米市場における日産の主力クロスオーバーSUVで、日本市場では「エクストレイル」として販売されています。

　2007年の初代モデル登場以来、ファミリー層を中心に高い人気を誇っています。

　現行モデルは2020年に登場した3代目で、2024年にはマイナーチェンジを実施。

　全長4648mm×全幅1840mm×全高1689mm、ホイールベース2706mmのミドルサイズボディに、最新の「デジタルVモーション」デザインを採用し、内外装の質感向上が図られました。

　2026年モデルでは、先進運転支援システム（ADAS）「ニッサンセーフティシールド360」が全グレードに標準装備されるほか、スタイリッシュなデザインを採用したダークアーマーグレードが導入されます。

　ダークアーマーは、SVグレードをベースに、ミラーキャップ、グリルバー、ピラートリムなどにグロスブラックのアクセントを施したエクステリアが特徴です。

　19インチのグロスブラックホイールとサテンブラックのルーフレールが重厚感を演出し、控えめながらも強い存在感を放つデザインに仕上がっています。

　快適装備も充実しており、HDインテリジェントアラウンドビューモニター（移動体検知機能付き）、パノラミックムーンルーフ、ヒーター付きフロントシート、ヒーター付きステアリングホイールなどが搭載され、見た目と機能性を両立した仕様となっています。

　また、2025年モデルから導入された「ロッククリーク」グレードも継続して設定。

　このグレードは本格的なアウトドア志向のユーザーを対象とし、17インチのサテンブラックホイールにファルケン製「ワイルドピーク」オールテレーンタイヤを装着。

　ラバレッドのアクセントが施された専用フロントフェイス、グロスブラックのドアミラー、チューブラールーフラックなどを備え、オンロードだけでなくオフロードでのタフな走行にも対応します。

　テクノロジー面では、Googleビルトイン機能を採用。

　Googleアシスタント、Googleマップ、Google Playなどのアプリが12.3インチのタッチスクリーンにシームレスに統合され、直感的で快適なドライブ体験を提供します。

　Apple CarPlayやAndroid Autoにも対応し、「SV」グレード以上ではUSB-Cポートが4つ、ワイヤレス充電機能も利用可能です。

　運転支援技術として、「プロパイロットアシスト2.1」が「プラチナム」グレードで選択可能です。

　この機能は高速道路の単一車線走行時にハンズオフ運転を可能にし、アクセル、ブレーキ、ステアリングのアシストを通じてドライバーの安全運転をサポートします。

　また、全グレードに標準装備されるニッサンセーフティシールド360は、前方衝突警告、自動緊急ブレーキ（歩行者検知機能付き）、ブラインドスポット警告、リアクロストラフィックアラート、車線逸脱警告など、先進の安全機能を網羅しています。

　パワーユニットは、最高出力201馬力、最大トルク305Nm（225lb-ft）を発揮する1.5リッター3気筒可変圧縮ガソリンターボ（VCターボ）エンジンを搭載。

　トランスミッションはCVTを組み合わせ、駆動方式はFWD（前輪駆動）と4WDが設定されています。

　グレードは「S」、「SV」、ダークアーマー、ロッククリーク、「SL」、プラチナムの6種類で、価格は2万8790ドル（約426万円）から3万8990ドル（約577万円）です。

　なお、2026年モデルはすでに発売されていますが、ダークアーマーグレードの価格と販売開始時期については、後日発表するとしています。