2025年7月25日、ホンダはNシリーズ初の軽乗用電気自動車（EV）である「N-ONE e：（エヌ ワン イー）」の情報を公式ホームページで先行公開しました。

　同車についてSNSを中心に反響の声が高まっています。

　ホンダの人気軽自動車「Nシリーズ」に新たに加わるN-ONE e：は、ホンダが手がける軽乗用車としての伝統と、同社初の軽乗用車「N360」から受け継がれてきた「親しみやすさ」や「やさしさ」といった思想を、EVという形で現代らしく表現した1台です。

　初代N-ONEは2012年に登場して以来、シンプルで愛らしいデザイン、使い勝手の良さで多くのファンを獲得してきました。そして2020年には安全性能やデザインを磨いた2代目（現行モデル）が登場しています。

　今回先行公開されたN-ONE e：は、ホンダが2024年にリリースした商用軽EV「N-VAN e：（エヌバンイー）」に続く電動化戦略の第2弾。

　N-ONEとしては初めてのEVであり、「e：Daily Partner（イー・デイリー・パートナー）」というコンセプトのもと開発されました。

　都市部での短距離移動を想定し、日々の生活にしっくりと馴染むクルマを目指しています。

　エクステリアデザインは、従来のN-ONEの個性を引き継ぎつつ、電動車らしい洗練された印象がプラスされました。

　丸みのある柔らかなフォルムに加え、刷新されたフロント・リアデザインが愛らしさと先進性を両立させています。

　グレードは「G」と「L」の2タイプを用意。

　足元のホイールはグレードごとに異なり、Gはスチールホイール＋トリムキャップ、Lはアルミホイール仕様です。

　ボディカラーは「チアフルグリーン」を含む全5色で、毎日の生活に明るさをもたらします。

　インテリアは自然で軽やかな印象を大切にし、室内の広がりを感じられるデザインに。

　使いやすさを追求し、視認性の高いインパネや操作性に配慮されたスイッチ配置とし、Gグレードはナビ用の大型ディスプレイも備えないシンプルさ。スマートフォンと連携するBluetoothオーディオを備えています。

　Lグレードでは9インチの「Honda CONNECT」ナビも搭載され、より上質な使い心地に。

　パワートレインの仕様は今後発表予定ですが、1回の充電での走行可能距離はWLTCモードで270km以上を想定。

　1日20km前後の走行であれば週1回の充電で済む、実用的なモデルになる見込みです。

　さらに、V2H（Vehicle to Home）機能によって、非常時には最大1500Wの電力を家庭へ供給可能。蓄電池としての役割も果たします。

　運転面でも、シングルペダルによる減速や小回りのしやすさ、広い視界を確保することで、運転初心者からベテランドライバーまで安心して扱える設計となっています。

　さらに、環境への配慮も考えられています。

　バンパーにはリサイクル材を使用し、一つひとつ異なる風合いを持たせた独自のデザインを採用。

　室内にはバイオ樹脂や再生素材、作業服を再利用した布地などが活用されており、ホンダの「資源循環（リソースサーキュレーション）」の思想が息づいています。

　先行公開されたばかりの同車について、SNSを中心に多くの反響の声が寄せられています。

「街に映えそうなデザイン！これなら軽EVデビューにピッタリ」「丸目がかわいいけど、こどもっぽ過ぎないデザイン」など、軽自動車ならではのコンパクトさと、かわいらしいデザインが好評なようです。

　さらに、「ナビレス仕様もあるらしいから選べるのも助かる。スマホで完結できるのはありがたい」「1回の充電で270km程度走れるのはスゴイ！通勤には十分すぎる」と言った、日常使いを想定した使い勝手の良さにも好感触なユーザーも多いようです。

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　価格やサイズなどの詳細は後日明らかになる予定ですが、N-ONE e：はホンダの電動化を象徴する存在として、今後の展開に期待が集まります。