圏央道「藤沢〜横浜」いつ開通? パンク状態の“国1戸塚の大渋滞”「完全スルー」して湾岸線に直結へ! とりあえず「トンネル1本全通」で今はどこまで進んだ?

圏央道の延伸区間、藤沢市~横浜市を跨ぐ「横浜湘南道路」工区(藤沢~栄)の工事が進められています。現在、トンネル工事はどれほど進んでいるのでしょうか。

トンネル1本は全通済み!

 国土交通省 横浜国道事務所は2025年7月22日、トンネル工事の最新情報を更新。

 藤沢市~横浜市で整備中の圏央道の延伸区間「横浜湘南道路」工区(藤沢~栄)の工事状況を明らかにしました。

圏央道の栄IC・JCT(画像:国土交通省)。
圏央道の栄IC・JCT(画像:国土交通省)。

 関東の郊外部をぐるりと通って、常磐道・東北道・関越道・中央道・東名高速といった主要幹線を結ぶ圏央道は、都心部の混雑を回避しながら各方面をスムーズに結ぶ重要な環状道路として整備が進んでいます。

 いっぽう、圏央道の中で未開通となっているのは、千葉県の成田空港周辺と、神奈川県内の藤沢から東京湾方面に至る横浜区間の2か所。特に横浜区間については、全体の多くがトンネル構造となるため、現在も地下工事が続いています。

 そのうち「横浜湘南道路」と呼ばれる区間では、新湘南バイパスの藤沢ICから地下に入り、およそ5.6kmのトンネルを経て、JR大船駅北西に設けられる栄IC・JCT(仮称)へと接続します。

 さらにここからは「横浜環状南線」として、国道1号の戸塚方面からのルートと合流し、横浜横須賀道路の釜利谷JCTまでを地下トンネルでつなぐ計画です。

 この新ルートが完成すれば、現在慢性的に渋滞が発生している国道1号の代替路として、湘南から横浜・東京方面への新たな幹線道路が整備されることになります。釜利谷JCTから先は並木JCTまで一直線なので、湘南エリアから首都高湾岸線まで直結ということになります。

 工事の進捗に関しては、藤沢→栄JCTに向かう上り線で、まず1号機のシールドマシンが藤沢方面に向けて逆走するかたちで「大鋸発進立坑」から掘削を開始しましたが、2019年にトラブルが発生。藤沢の下り線への折り返し地点で停止を余儀なくされていました。

 その後、栄JCT側の「横浜坑口」から出発した2号機は、1号機同様に逆走で上り線トンネルの残り区間を掘り進め、1号機のスタート地点「大鋸発進立坑」へと向かいました。

 そして2024年7月、ついに2号機が立坑に到達し、両トンネルを接続するための作業「切削セグメント」が開始されました。

 この切削作業は同年9月13日に完了し、1号機と2号機によるシールドトンネルがついに完全接続。

 ひとまずは上り線のみですが、横浜湘南トンネルの重要な節目となる、地下ルートの貫通が達成されました。

 2025年7月22日に更新された最新の工事状況によると、シールドマシン1号機は依然として藤沢IC近くの大鋸発進立坑から2622m地点に滞在。

 現在はトラブルが発生したマシンの整備と、下り線側トンネルに向けての発進準備を行っている最中で、まずは下り線で掘削を再開するのにホースやケーブルなどの設備を設置しているとのことです。

 いっぽう2号機は現在、1号機と2号機の接続部で掘ったトンネルを接合する工事を施工中で、同時にシールドマシンの2次解体を行っています。

 シールドマシンは非常に大きく、重量も相当あるため、単純に後退して掘削ルートを逆戻りすることはできません。

 そのため、現場で少しずつ解体しながら、各部品をクレーンで作業用の台車に積み込み、順を追って搬出していくという方法が取られています。

 上り線の掘削は完了し、下り線の掘削が完了すれば、いよいよ圏央道の藤沢~栄間も開通が見えてきます。今後の進捗に注目です。

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Writer: くるまのニュース編集部

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