クルマの「フロアマット」実は“めっちゃ汚れてる”のにナゼ放置されがち? 嫌なニオイを断ち切る「正しいお手入れ方法」とは?

梅雨の時期やゲリラ豪雨に見舞われがちな夏場はクルマの中が湿りがちです。嫌なニオイがするのなら、濡れたフロアマットが原因かもしれません。どのような対策が必要なのでしょうか。

汚れているのに放置されがちな「フロアマット」

 梅雨の時期やゲリラ豪雨が多い夏場は、クルマの中は湿っぽくなりがちです。

 エアコンから嫌なニオイがすることもありますが、フロアマットが原因となっている可能性もあります。

実は「フロアマット」はけっこう汚れている!
実は「フロアマット」はけっこう汚れている!

 というのも、車内に持ち込まれた水分や汚れがマット内に蓄積され、カビ菌やダニが増殖している可能性があるから。

 イヤなニオイを撃退し、カビやダニを除去(または減らす)するにはどうすればいいのでしょうか。

 まず、車内のニオイの原因はいくつもあります。人は必ず汗をかきますし、皮脂やフケを落としてしまうのはもちろん、さらに喫煙者ならタバコ、車内での食べこぼしなどもあります。

 そのうえ、雨が降りやすい時期は、クルマ乗り込むときに靴に付着した水分や砂や土などの汚れもニオイの要因とされており、汚れがシートやフロアマットに残り、カビ菌やダニの餌となることで、さらにニオイも強くなってしまうのです。

 フロアマットの手入れが行き届かない原因のひとつとして、セルフ式のガソリンスタンドが増え、フロアマットの掃除があまりされなくなったこともあるようです。

 フルサービス式のガソリンスタンドでは、スタッフから洗車を勧められたときにフロアマットを清掃してもらう機会もありましたが、セルフ式ではそういった提案が受けられず、汚れたフロアマットを使い続ける人が増えています。

 都内のカークリーニング専門店スタッフI氏は、芳香剤などで一時的にニオイをごまかせても、ニオイの発生源自体に対処しないといつまでも解消されないと言います。

「フロアマットは毛足が長いものが多く、内部に汚れや水分を溜め込む構造になっています。この残った汚れや水分がニオイの元凶になっていることも多いのです」

 雨が降ったときに濡れた靴で車内に乗り込みますが、そのあと晴れたとしても足元のフロアマットには日が当たらず、駐車場では閉め切ったままとなることから、マットに水分が残ってしまいがち。

 嫌なニオイは、フロアマットが生乾きになったことでカビが増殖していることが原因となっている可能性が高いのです。

「カークリーニングでは、ボディを洗車するのと同じくフロアマットも清掃することで、ニオイの発生をだいぶ抑えられます。

 その際にフロアマットは取り外して、できるだけ車外で清掃するといいでしょう」(カークリーニング専門店スタッフ I氏)

 I氏が教えてくれた手順は、マット類を取り外してクルマの外に出し、表面の砂やホコリなどの汚れをある程度落とします。

 その時に、マットを取り外したフロアにも掃除機をかけ、残っているゴミや砂などを取り除いておくことも重要とのこと。ついでにフロアのカーペットにも濡れた箇所がないか確認しておくといいそうです。

「毎回でなくてもいいので、フロアマットも中性洗剤や硬いブラシなどを使って、奥に溜まった汚れをかき出すように洗ってください」(カークリーニング専門店スタッフ I氏)

 フロアマットを洗う時の注意点としては、奥のゴミや汚れをかき出すように強めに洗うことがあげられます。

 そして、もっとも重要なのは、十分に乾燥させること。ボディには大敵の直射日光(紫外線)も、濡れたフロアマットにとっては乾燥だけでなく、除菌効果も期待できます。

 もし直射日光に当てられなかったとしても、生乾き状態だけは避けたほうが良さそうです。

「雨が多い時期は、水がしみこまない『ラバーマット』を使用するというのも有効です。

 たとえば後部座席の足元にラバーマットを置いておけば、濡れた傘などの雨具からの水分を受け止めることもできます。

 また車内に残る水分を極力減らすことで、清掃もしやすくなります」(カークリーニング専門店スタッフ I氏)

 ラバーマットは清掃もしやすいうえに比較的安価なのも魅力。手軽な雨対策としてフロアマットを使い分けるのはいいアイデアかもしれません。

※ ※ ※

 いつも足元にあり、クルマの汚れを防いでくれるフロアマットですが、あまり注目される存在ではなく、こまめに掃除している人は少ないかもしれません。

 フロアマットがカビやニオイの温床になってしまう前に、清掃と乾燥を忘れないように心がけましょう。

【画像】「えぇぇ!」これが「フロアマット」が汚い理由です!(15枚)

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Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ

2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。

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