斬新「小さなスープラ」発表! ほぼ“軽サイズ”ボディ&「ホンモノ志向」デザイン採用! まるで“映画仕様”のフルエアロ装備! ド迫力なNATS「C91 SUPRA」の正体とは?
2025年6月27日、日本自動車大学校(NATS)成田校は「東京オートサロン2026」で公開予定のカスタムカーについて詳細を明かしました。なかでも「小さなスープラ」として注目される「C91 SUPRA」とは、一体どんなクルマなのでしょうか。
完成が待ちきれない!「小さなスープラ」の魅力とは?
2026年1月9日から3日間にわたり開催予定の「東京オートサロン2026」に向けて、日本自動車大学校(NATS)成田校の学生たちが、出展予定のカスタムカーの内容を2025年6月27日に発表しました。
東京オートサロンは、世界中のカスタムカー愛好者が集まる一大イベントで、1983年に「東京エキサイティングカーショー」として始まって以来、2026年で44年目を迎えます。
2025年1月に開催された前回のイベントでも、大手自動車メーカーをはじめ多くの関連企業や専門学校がカスタムカーを出展し、大きな話題となりました。
今回は、来年の開催に先駆けて発表されたカスタムカーのうち、「小さなスープラ」として注目を集める1台を紹介します。

NATSは自動車業界のプロを育成する教育機関で、自動車整備科、カスタマイズ科、モータースポーツ科、自動車研究科など、進路に応じた多彩なコースが用意されています。
実践的な学びと充実した設備も大きな魅力です。
特にカスタマイズ科では、毎年卒業制作として学生たちが手掛けたオリジナルのカスタムカーを東京オートサロンに出展しています。
1997年のコース開設以来、数々の作品が高く評価され、カスタムカーグランプリでグランプリを受賞したことがあるほか、各部門の最優秀賞を9回獲得するなど、輝かしい実績を誇ります。
今回、カスタマイズ科が発表したクルマで、小さなスープラとして注目を集めているのが「C91 SUPRA」です。
コンセプトは、近年話題となっている若者の車離れを食い止めるべく、手頃な価格で取り回しの良い車両をベースに、人気のクルマ映画シリーズ「ワイルド・スピード」に登場するカスタムカーの小型版を再現。
これにより、アメリカ西海岸の若者の間で日本車のスポーツカーが流行し、クルマを操る喜びを感じてもらえるようなクルマを目指すといいます。
そんなC91 SUPRAのカスタムベースとして選ばれたのは、ダイハツ「コペン ローブ」です。
ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1280mm、ホイールベースは2230mmで、軽自動車ならではのコンパクトな車体が特徴です。
駆動方式はFFで、エンジンは水冷直列3気筒12バルブDOHCインタークーラーターボ(横置き)を搭載。
最高出力64ps、最大トルク92Nmを発揮します。
コペン ローブをベースに、外装はシリーズ1作目に登場したトヨタ「スープラ(4代目・JZA80/通称80スープラ)」を、5代目スープラ(通称A90スープラ)風のデザインで再現します。
フロントバンパーとリアバンパーには、A90スープラの純正バンパーをスケールダウンしたものを採用。
さらに、ワイルド・スピードの80スープラを彷彿とさせるバイナルグラフィックにもこだわりました。
内装には、社外ステアリング、追加メーター、フルバケットシートを装備し、スポーティな雰囲気を演出。
足回りはエアサスペンションに変更し、シーンに応じて自由に車高を調整できる点も特徴です。
このC91 SUPRAは、2026年1月のオートサロン出展を目指し、約半年間で製作されます。
スポーツカーのかっこよさと軽自動車の取り回しやすさを兼ね備えたC91 SUPRAは、2022年に出展されたトヨタ「ソアラ」ベースのA90スープラ風カスタムカー「A90 Spider」と並べて展示する計画もあり、2台の対比にも注目が集まりそうです。
Writer: 青木一真
埼玉県生まれ。宅配ドライバーを経験した後に、車中泊関連の記事執筆を開始。現在はフリーライターとして、車メディアに従事している。自動車は輸入車、スポーツカー、SUV、ミニバン、軽自動車の所有を経験。月間3000kmほどを走行している。









































































