道の駅・サービスエリアで「“迷惑”車中泊」多発… なぜやめたほうがいい? トラブル多い「長時間の“休憩”」 問題の本質は何なのか
クルマで旅行する人にとって「道の駅」や高速道路の「サービスエリア」はとても頼りになる存在です。しかし、最近では車中泊に関するトラブルが多く発生しているとのこと。車中泊時に注意すべきポイントは何なのでしょうか。
車中泊トラブルが後を絶えない
連休や週末にロングドライブへ出かける人にとって、全国にある「道の駅」や高速道路のSA(サービスエリア)やPA(パーキングエリア)はとても頼りになる存在です。
国土交通省の最新の発表(2025年6月時点)によると、全国の道の駅は1230か所にのぼり、地域の観光や休憩の拠点としてますます重要な役割を果たしています。
またSA/PAは、かつては高速道路の休憩所として短時間立ち寄るものだったのに対し、近年ではグルメや観光スポットとして、SA/PAに行くことを目的にドライブする人もいます。

こうした道の駅やSA/PAは24時間、誰でも無料で利用できる駐車場やトイレが整備されているため、観光客はもちろん、地元や長距離ドライバーにとっても便利な場所となっています。
その中で近年特に増えているのが「車中泊」の利用です。
車中泊は宿泊費をかけず、気ままな旅ができる手段として人気を集めていますが、一方で運営側や他の利用者にとっては、さまざまなトラブルの原因にもなっているのが現状です。
たとえば、最も多く寄せられている問題が「ゴミの放置」です。
旅の途中で出たゴミを道の駅などにそのまま捨てていく人が後を絶たず、中には駐車場に無造作に残していくケースも見られます。
このようなゴミの処理には費用と人手がかかります。道の駅の多くは自治体や地域団体によって運営されており、その費用は、地元の税金によって賄われています。
SA/PAでも、「家庭用ゴミの持ち込みはご遠慮ください」と掲出しているところもあり、想定していない車中泊で発生した大量のゴミに関しては、以前から問題視されています。
また、トイレの使い方にも問題があるようです。
車中泊利用者の中には、トイレの洗面台で洗顔をしたり、時には髪を洗ったりする人もいて、衛生面でのトラブルやほかの利用者に不快感を与えることに繋がっています。
さらに、長時間にわたって駐車スペースを占有するケースも多く、混雑時には他の利用者が駐車できないなどの苦情も寄せられています。
なかには、障害者用の駐車スペースに長期間停めてしまう悪質なケースもあるようです。
このほか、「キャンプ」と「車中泊」の意味を履き違え、施設の駐車場でバーベキューやテントを設ける行為も散見されています。






















