ホンダ「“新”コンパクトSUV」発表! スポーティ&プレミアムなデザイン×パワフルユニット搭載で走りがスゴい! 「RS」も設定される「HR-V」インドネシア仕様とは?
ホンダのインドネシア法人が、主力コンパクトSUV「HR-V」の新型を発表しました。ハイブリッドモデル「e:HEV」が新たに設定されたのですが、どのような特徴があるのでしょうか。
スポーティデザイン×パワフルユニット搭載!
2025年6月10日(現地時間)、ホンダのインドネシア法人である「ホンダ・プロスペクト・モーター」は、主力コンパクトSUVの新型「HR-V」を発表しました。
HR-Vは、日本市場では「ヴェゼル」の車名で販売されているグローバルモデルです。

今回のモデルチェンジで最大の注目は、ホンダ独自の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」を搭載したグレードが新たに設定された点です。これにより、インドネシア市場で10年以上愛されてきたHR-Vが、本格的な電動化の時代へと移行します。
ホンダ・プロスペクト・モーターの渡辺修吾社長は、「新型HR-Vの投入は、インドネシアにおける未来のモビリティへのコミットメントです。ハイブリッド車の現地生産は、インドネシア市場への本気度を示すものです」とコメントしています。
HR-V e:HEVに搭載されるハイブリッドシステムは、走行用と発電用の2つのモーターと、1.5リッター直列4気筒i-VTECエンジンを組み合わせたもの。モーターは最高出力131PS・最大トルク253Nmを発生し、エンジンは主に発電を担い、高速巡航時などに直接駆動を行うことで、効率性と力強さを両立させました。
エクステリアは、よりスポーティでプレミアムな印象へ刷新されています。
新デザインのフロントグリルやバンパーを採用し、夜間の視認性を高める「アダプティブドライビングビーム」付きLEDヘッドライトも装備。リアには横一文字に光るフルLEDテールランプが採用され、先進的なワイド感を演出しています。
インテリアも質感が向上。最上級グレード「RS e:HEV」には、運転席の8ウェイパワーシート、ワイヤレス充電、後席用ツイーター、USB-Cポートなどが新たに装備され、快適性が高められています。
新型HR-Vは、ハイブリッドのe:HEVが3グレード、ガソリン車が2グレードの計5グレード構成となります。
インドネシアでの価格は、ガソリン車のエントリーグレードの3億9990万ルピア(約380万円)から、最上級のRS e:HEVは4億8800万ルピア(約464万円)までと、戦略的な価格設定が図られています(1ルピア=0.0095円で換算)。
安全装備も最新の「ホンダセンシング」を搭載。衝突被害軽減ブレーキやアダプティブクルーズコントロール、車線維持支援システム、先行車発進お知らせ機能などが備わります。
さらに、スマートフォンアプリで車両の遠隔操作や状態確認が可能な「Honda CONNECT」も採用されました。
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インドネシアで初めて現地生産されるホンダのハイブリッド車となる新型HR-Vは、電動化戦略における重要な転機となります。
すでに「CR-V」や「アコード」のハイブリッドモデルを投入してきたホンダですが、最量販セグメントであるコンパクトSUVで手頃な価格のe:HEVモデルを導入することで、電動化普及の加速を狙います。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。

































