スズキ「新型コンパクトSUV」まもなく登場へ 全長4.2m“手頃サイズ”に「高性能4WD」&「地上高185mm」で悪路もOK! 新たな「世界戦略SUV eビターラ」価格やグレードはどうなる?
価格はどうなる? イギリス仕様がヒントになるか
ここで最新情報として、価格と装備が公表されているイギリス仕様を見ていきましょう。
イギリス仕様のグレード構成は、エントリーの「モーション」と最上位の「ウルトラ」の2種類。いずれも2つの電池容量のFWDと4WDが選択可能です。ボディカラーは、モノトーン6色、ブラックルーフの2トーン5色が用意されています。

エントリーとなる「モーション」は、ボディカラーがモノトーンとなり、インテリアカラーはブラックの組み合わせ。
主な装備として、18インチアルミホイール、プライバシーガラス、前後パーキングセンサー、LEDヘッドライト&デイタイムランニングライト、アンビエントライト、デジタルディスプレイメーター、ナビゲーションシステム、スズキコネクテッドサービス、キーレスエントリー&スタートシステム、ファブリックシート、リアカメラなどを標準化。
現地での価格は、2万9999ポンド(約596万円)から。アップグレードとして、61kWhのFWDが、3000ポンド(約60万円)、4WDが5000ポンド(約99万円)で用意されています。
そして最上位の「ウルトラ」は、ボディカラーがツートンを含めて選択可能になります。インテリアカラーもグレーに加え、グレーとタンのコンビが選べるようになっています。
装備面では、アルミホイールの19インチ化を始め、「Infinity by Harman」スピーカーシステム、固定式グラスルーフ、360度ビューモニター、アダプティブハイビーム、レザー調コンビシート、10ウェイ電動調整式ドライバーズシート、ワイヤレス充電器などを追加。
価格は3万5799ポンド(約711万円)からです。
またウルトラでは、全車バッテリーが61kWh仕様となるため、アップグレードとして、4WDが2000ポンド(約40万円)で用意されています。
もちろん、デュアルセンサーブレーキシステム、ACC、レーンキープアシスト&車線逸脱抑制機能、ブラインドスポットモニター、リアクロストラフィックアラート、オートハイビームなどの先進運転支援機能は、全車に標準化されています。
なお、ポンド高である現状を踏まえると、あまりイギリス価格は参考にならないと言わざるを得ないでしょうが、グレードラインナップなどはもしかすると日本仕様車に近い可能性もあります。
現地ではEVの補助金が廃止されていますが、英国政府が新車販売の22%をZEVとするように義務付けたため、欧州の中でも急速にEVが拡大しています。
日本では、戦略的かつEVへの補助金もあるため、ずっとリーズナブルな価格が期待できますが、それでも最新スズキ車の中で、最も高価なモデルとなることは間違いありません。
価格抑制効果からもやはり複数のグレード構成となると予想します。
発売は世界的に今夏以降とされており、より詳細な情報がもうすぐ日本でも入手できるそうです。
ただ発売時期は、販売店の体制づくりなども考慮すると、もう少し時間が必要かもしれませんが、年内となることは可能性大でしょう。
Writer: 大音安弘(自動車ライター)
1980年生まれ。埼玉県出身。クルマ好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者へ。その後、フリーランスになり、現在は自動車雑誌やウェブを中心に活動中。主な活動媒体に『ナビカーズ』『オートカーデジタル』『オープナーズ』『日経トレンディネット』など。歴代の愛車は全てMT車という大のMT好き。





















































































