スバル新「FRスポーツカー」発表! 伝統の「水平対向エンジン」搭載で“2025年夏”に発売へ!「スポーツ走行」時の安全性も高めた「新BRZ」332万円から!
スバル「BRZ」の改良モデルが2025年夏に発売される予定です。一体どのような改良が施されるのでしょうか。
スバル新「FRスポーツカー」は“2025年夏”に発売!
スバルのピュアスポーツクーペ「BRZ」の改良モデルが2025年5月22日に発表され、2025年夏に発売される予定です。
一体どのような点が改良されるのでしょうか。

BRZは2012年に初代モデルがデビュー。
「走りの愉しさ」と「扱いやすさ」の両立を目標に開発されおり、また初代から現行の2代目まで一貫して「低重心・軽量・コンパクト」という三位一体のパッケージングを採用することから、スポーツカーファンからの支持を固めています。
また、全長4265mm×全幅1775mm×全高1310mmというサイズは日本の道路環境にも合致し、取り回しと操縦安定性のバランスに優れたモデルとしても知られています。
エクステリアは、ヘキサゴングリルを起点に前後へ伸びるシャープなボディラインが特徴。張り出したフェンダーとエアロデバイスが機能美を強調し、スポーツカーに欠かせない空力性能を実現しています。
インテリアは、水平基調のインパネや先進的な多機能型デジタルメーターを組み合わせ、視認性とドライバーオリエンテッドな雰囲気を両立。後席を倒せば広いラゲッジスペースが出現するため、サーキット走行用のタイヤも4本積載できるほか、旅行時の荷物も難なく積み込める実用性を備えます。
搭載されるパワーユニットは、最高出力235馬力・最大トルク250Nmを発揮する2.4リッター水平対向4気筒エンジンで、6速MTと6速ATを設定。
AT車・MT車ともに運転支援システム「アイサイト」が標準装備され、プリクラッシュブレーキや全車速追従クルーズコントロール(MT車は追従機能付クルーズコントロール)が、長距離移動の疲労低減に寄与します。
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そんなBRZに今回実施される改良では、エンジン点火系回路に二重化思想を取り入れた新フェイルセーフ制御を採用。
従来のシステムでは、仮に点火系トラブルが発生した場合、複数気筒が失火して、急激な出力低下やエンジンストールを招く恐れがありました。
そこで改良型では各気筒を個別にモニタリングし、異常が検知された際に該当気筒のみを停止。残る気筒で出力を維持するため、ステアリング操作やブレーキ制動に必要な駆動力を確保したまま安全な場所まで自走できるようになりました。
結果として、高速道路での移動中や山岳路でのツーリング中に突然失火したとしても、交通の流れを乱さず退避できるため、安心感が大きく向上しました。
さらに、このフェイルセーフはスポーツ走行時にも効果を発揮します。
サーキットで連続周回を重ねると、点火系や電装品に熱負荷がかかりますが、万一トラブルが起きても即座に全気筒カットとならないため、急減速による後続車との接触リスクを抑制。
ドライバーは挙動変化をしめ感じながらピットレーンへ戻り、状況を確認することが可能です。
スバルが掲げる「誰もが愉しめる究極のFRピュアスポーツカー」を支える陰のアップデートと言えるでしょう。
そのほか、2025年5月8日からは「SUBARU Sport Drive e-Tune」が提供開始されています。これはBRZの最新型(D型)で培った最新制御を、旧型(A型~C型)にインストールできるソフトウェアサービス。
MT車向けにはスロットルマッピングを最適化し、アクセル踏み始めから線形的にトルクが立ち上がる設定を導入。AT車向けには変速タイミングとロックアップ制御を再構築し、スポーツモード選択時によりダイレクトな加速度を実現します。
上記のアップデート費用は、MT車が5万5000円、AT車が3万3000円で、ハード交換を伴わずに愛車のフィーリングを向上できる点が注目されています。
このように、細やかでありながらしっかりとした進化が見て取れる新しいBRZの車両価格(消費税込)は、332万2000円から381万7000円です。
先述の点火系フェイルセーフの新採用やe-Tune拡充によるポテンシャルアップを考慮すると、コストパフォーマンスは維持どころか向上したと評価できます。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。



















































