“木村拓哉”主演のドラマで大ブームに!? 車にみんな付けてた「ドリームキャッチャー」なぜなくなった? 昭和・平成で人気だった「懐かしい装備」とは?
昭和から平成初期にかけて、いまでは見られないクルマ関連のアイテムがたくさん存在しました。どのような装備があったのでしょうか。
「ドリームキャッチャー」なぜなくなった?
クルマの装備は時代とともに大きく変化しています。特に2000年代初頭よりIT化が急速に進み、クルマはますます便利で安全になりました。
そのなかで消えていく装備も多数存在。今回は、昭和から平成の初めのクルマで人気だった「懐かしい装備」を振り返ります。

●ドリームキャッチャー
クルマのルームミラーなどに吊って使用する「ドリームキャッチャー」は、2000年に放送されたドラマ「ビューティフルライフ」をキッカケとし、人気に火が付いたアイテムです。
木村拓哉さんが演じる主人公の美容師が、常盤貴子さん演じる難病を抱えた車いすに乗るヒロインに「願いが叶うから」と言ってドリームキャッチャーをプレゼント。ヒロインの愛車(オペル「ヴィータ」)のルームミラーに吊るすシーンが描かれ、その影響で大ヒットしたと言われています。
ドリームキャッチャーは、アメリカインディアンのオジブワ族に伝わる装飾品で、魔除けの意味を持つモノだったのですが、日本では交通安全の「お守り」として、またインテリアとしても人気を集めたのです。
現在のクルマは、衝突被害軽減ブレーキやドライブレコーダーなどの普及により、ルームミラーの周りに物を吊るすと動作環境に影響が出るといった理由から、そのブームは去ってしまいました。
しかし、現在でも様々なデザインの製品が販売されており、車内のインテリアとして、安心感を与えてくれる存在と言えるでしょう。
●CDチェンジャー
クルマのCDチェンジャーは、数枚のCD(コンパクトディスク)をまとめて車載し、好みのCDや曲などを選んで再生できるという1990年代に流行したオーディオ機器です。
CDは1980年代後半よりカセットテープに代わる高音質の音楽メディアとして注目され、普及が進みました。
なかでも、パイオニアが1987年に発売した、6連奏のカーCDプレーヤー「CDX-M100」が、世界初の車載用CDチェンジャーの先駆けとなっており、CDを何枚も車内に置き、その都度入れ替えるという手間が省ける画期的なアイテムでした。
その後、CDチェンジャーは10連奏や12連奏と進化し続けましたが、2000年代に入ると、MDやiPodなどのデジタルオーディオプレーヤーなどが普及し、その役目を終えることになります。
気になる女の子との初デートのためにCDを入れ替える準備したり、操作すると、トランクに設置されたCDチェンジャーからCDを切り替える「ゴトゴト」という音がする…そんな懐かしい思い出がある人も多いのではないでしょうか。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿や、URLを記載した投稿は削除する場合がございます。