「トヨタのハイエースが買えません…」 受注停止で中古車相場さらに高く… 人気「商用バン」の現状はどうなっている?

新規受注が停止しているトヨタ「ハイエース」。そのため、中古車市場では依然として高い関心を集めています。販売店ではどのような声が寄せられているのでしょうか。

新車が手に入らない…中古車市場でも人気高すぎな「ハイエース」

 トヨタの商用バン「ハイエース」は、2025年2月に特別仕様車「スーパーGL“DARK PRIME S”」が発表されたものの、現在は受注停止の状態が続いています。

 一方でなかなか新規受注が進まないことから、中古車市場では依然として高い関心を集めています。

トヨタ「ハイエース」の新車が買えない? 中古車は?
トヨタ「ハイエース」の新車が買えない? 中古車は?

 ハイエースの人気は根強く、法人や商用ユースはもちろん、近年はアウトドアや趣味の用途としても需要が広がっており、その分、中古車にも多様なニーズが反映されています。

 受注再開や新型登場の見通しが立たない中で、ユーザーの視線は中古市場に向けられているようです。

 ハイエースは1967年に誕生したトヨタのキャブオーバー型バンで、日本国内のみならず、世界中の市場でも高い評価を受けてきました。

 1999年には「レジアスエース」が登場し、ハイエースとともに小型商用車市場をけん引する存在となりました。

 現行型は2004年にフルモデルチェンジされた200系で、2025年現在もなおその基本設計を保ちながら改良が続けられています。

 特にバンモデルは、高い積載性と車両剛性、豊富なボディバリエーションにより、建設業や配送業などの業務用だけでなく、趣味のベース車両としても重宝されています。

 なお、現行モデル(バン)では、ボディ幅が標準/ワイド、ルーフ形状が標準ルーフ/ミドルルーフ/ハイルーフ、乗車人数も2人乗りから9人乗りまで設定。ナンバープレート区分も1ナンバー/4ナンバーことなります。

 またボディサイズも全長4695mm-5380mm×全幅1695mm-1880mm×全高1980mm-2285mm、ホイールベース2570mm-3110mmとなっています。

 スクエア形状の荷室は最大3000mmの荷室長を確保しており、商用車としての機能性はもちろんのこと、車中泊やキャンプ仕様へのカスタムベースとしても利用されています。

 パワートレインは2.0リッターまたは2.7リッターのガソリンエンジン、もしくは2.8リッターディーゼルを搭載。駆動方式は2WDと4WDが選択可能で、トランスミッションは6速ATです。

 価格は、ガソリン車「DX(2WD・2000ガソリン・6AT)」244万9500円からディーゼル車の「特別仕様車スーパーGL“DARK PRIME S”(4WD・2800ディーゼル・標準ボディ・標準ルーフ)」の450万1200円です。

 この特別仕様車は冒頭の2025年2月に特別仕様車「スーパーGL“DARK PRIME S”」では、2.8リッターディーゼルエンジンが高出力化され、専用のショックアブソーバーによって乗り味をさらに向上させた仕様。

 加えて、内外装には専用加飾が施され、LEDヘッドランプやカーボン調のインテリアが個性を演出しています。

 また海外では2019年からハイエース300系が登場しており、独自の進化を遂げています。

 そんなハイエースについて、トヨタの認定中古車販売店ではどのような反響があるのでしょうか。

 関東圏の販売店担当者は次のように話します。

「新車のオーダーが止まっているため中古のハイエースの人気は高く、『ちょうど良く小慣れたクルマをアウトドア用に改装したい』というお客様から好評です。

 当店では走行距離の浅いガソリン車がなかなか少ないですが、使い勝手からガソリン車を優先されるお客様が少なくありません。

 一方で、『重い荷物を載せて仕事用に使いたい』と問い合わせされるお客様も多く、力強いディーゼル車を選ばれるお客様もいらっしゃいます」

 関西圏の販売店担当者は次のように話します。

「当店ではハイエースの中古車を6台ほど用意しています。新車のオーダーがストップしてから在庫の用意をやや増やしました。

 各種グレードと2種類のパワートレインを揃えていますが、ディーゼル車は経年が浅いものがあまり出回っておらず走行距離が10万キロを超えています。一方で、ガソリン車は5万キロ程度です」

 またハイエースを得意とする中古車販売店は次のように話しています。

「元々200系の中古車は人気が高く、程度が良いものであれば新車並の価格が相場でした。

 最近では新車が買えないこともあり、比較的にすぐ手に入る中古車の相場が上がっている傾向です。

 ハイエースは、耐久性の高さも人気の理由で10万キロ走っていても問題なく、相場は高く維持されています。

 また元々は、仕事で使うクルマでしたが、ここ10年ほどはキャンプ、車中泊、釣り、スキーなど趣味で使う人も増え、全体的に注目度た高いです」 

※ ※ ※

 またSNSでは「中古のハイエースめちゃくちゃ高いね
仕事でも使うし欲しいんだけど」、「ハイエース欲しくて中古車見てるけど、結構いい値段するね」、「中古ハイエースの人気高すぎ」という声が見られます。

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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