ホンダ最新型「“コンパクト”3列SUV」公開! 全長4.5m級なのに「7人」乗れる! i-VTECエンジン×MTもある「BR-V N7Xエディション」尼国に登場

インドネシアのモーターショーでホンダの3列シートSUV「BR-V N7Xエディション」の実車が展示されました。コンセプトカーのデザインをまとったこの特別なモデルは、一体どのようなクルマなのでしょうか。

コンパクトな7人乗りSUV

 ホンダのジャカルタにおけるメインディーラーであるホンダ・ジャカルタ・センターは2025年6月20日、大規模見本市「ジャカルタ・フェア・ケマヨラン2025」への出展を発表しました。このイベントは、6月19日から7月13日までの期間、JIEXPOケマヨランで開催されます。

 今回のホンダブースの目玉となるのは、ハイブリッドモデルの「HR-V e:HEV」です。インドネシアで象徴的なSUVとして知られるHR-Vが、新たに高効率で力強い走りを実現するハイブリッドシステム「e:HEV」を搭載した仕様で登場しました。

 このイベントでは、HR-V e:HEVのほかに「BR-V N7Xエディション」の実車も展示されています。

小さめだけど3列!
小さめだけど3列!

 BR-V N7Xエディションは、ホンダがインドネシアをはじめとする新興国市場向けに展開する3列シート7人乗りのコンパクトSUV「BR-V」をベースにした特別仕様モデルです。

 ホンダはBR-Vを発売する前に、市場の反応を確する目的で「N7Xコンセプト」と呼ばれるコンセプトカーを公開しています。このモデルが大きな反響を得たことから、そのデザインを反映させた市販モデルとして2代目BR-Vを2021年に発売しました。

 N7Xエディションは、この2代目BR-Vに対し、N7Xコンセプトのデザインモチーフをさらに濃く反映させたモデル。

 エクステリアには、専用エアロキット(フロント/サイド/リアのアンダースポイラー)やダーククローム仕上げのフロントグリルが装備され、標準モデルに比べて迫力あるスタイリングを強調しています。

 ドアミラーやドアハンドル、シャークフィンアンテナはブラックで統一。足元には専用の17インチブラックアルミホイールが装着され、全体として精悍な印象にまとめられています。ボディカラーには、N7Xエディション専用色として「サンドカーキ・パール」が設定されました。

 インテリアも特別仕様となっており、シートはオールブラックのレザー仕様。ステアリングホイールやシフトノブには本革が使用されるなど、上質な室内空間が演出されています。
 ベースとなる2代目BR-Vは、全長4490mm×全幅1780mmというボディサイズで、日本の「ヴェゼル」より一回り大きなサイズ感に、3列シートを組み込んだ実用性に優れたパッケージが特徴です。

 パワートレインには、最高出力121PSを発生する1.5リッターDOHC i-VTECエンジンを搭載。トランスミッションはCVTのほか、6速MTも設定されています。

 安全装備も充実しており、最上級グレードには衝突軽減ブレーキやACC(アダプティブクルーズコントロール)などを含む、先進安全運転支援システム「Honda SENSING」が搭載されています。

 このBR-Vは、ホンダのインドネシア工場で生産され、ASEAN諸国や南アジア、メキシコなど世界30カ国以上に輸出されるグローバルモデルです。ただし、日本市場への導入はありません。

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Writer: 佐藤 亨

自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。

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