矢印信号「←↑→」なぜ? 別に普通の「青信号」でいいですよね? 実は「驚愕の理由」があった! 信号機OBが語る「交通安全上の工夫」とは
一体なぜ? 謎の「全方向矢印信号」の理由が明らかに
同OBは、よく見かける「右折矢印信号」を例にとると、「対向の直進車が来ないし、右折先の横断歩道も閉じられているから、安心して右折していいですよ」という意味が込められているといいます。

右折矢印信号のおかげで、対向車や歩行者を気にせずに、安心してスムーズに右折できるというわけです。
これを発展させたのが「全方向矢印信号」だということです。
具体的には、先述の時差式信号として、「こちら側は進行可能で、反対側は止める」という場合を考えます。
もしこちら側を青信号にすれば、普通は「反対側も青信号だろう」と考えます。
そうすると、対向車を怖がって、心理的になかなか右折できなくなってしまいます。
それが原因で、せっかくこちら側を優先的に進行可能にしているのに、なかなかクルマが動いてくれなくなり、限られた時間内に右折できる車両数が少なくなってしまいます。
それを避けるため、「赤信号+矢印信号」にすることで、「対向車は来ません。安心して右折できます。だから対向車を怖がらずに、さっさと右折しなさい」というメッセージになっているわけです。
そして、こちら側は本来「青信号」として進行可能にしているので、同時に左折と直進も行けますよ、ということで全方向に矢印信号を点灯させているのです。
なお「こちら側は進行可能で、反対側は止める」というステップが終わり、反対側も進行可能なステップになると、両側とも通常の「青信号」に切り替わります。そうなるといつも通り、右折時は対向車に気を付けなければなりません。
Writer: くるまのニュース編集部
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