ダイハツ新型「ムーヴ」“スライドドア”初搭載! ライバルは「N-BOX」!? 135万円から&装備充実の「“最新”軽ワゴン」何がスゴい?

新型ムーヴのライバルは「N-BOX」!?

 インテリアもチェックしてみた。こちらは予想以上にゴージャスだった。運転席の座面のクッションなんか軽自動車と思えないレベル。

 内装だってコンパクトカーより質感が高いし、絶対的なスペースも十分過ぎるくらいだ。

 リアシートは前後にスライドするので、荷物の量と居住性を考えながらセットする位置を決めればいい。

 参考までに、チャイルドシートをリアシートにセットする時は追突された時のクラッシャブルゾーンを稼げる一番前を推奨しておく。

初のスライドドアを装着した新型「ムーヴ」
初のスライドドアを装着した新型「ムーヴ」

 安全性だけれど、唯一残念なのがリアシートベルト。

 前席用はプリテンショナー&フォースリミッター式(衝突の瞬間に炸薬で緩みを巻き取り衝突後はジワジワ伸ばす)なのだけれど、後席はELR式。日本は後席の安全基準が緩いのでOKながら、明らかに安全性は異なる。その点だけ認識しておくといいだろう。

 なお、サイド&カーテンエアバッグは全グレードに標準装備されているので安心です。

 これらの特徴から、新型ムーヴのライバルは、スライドドアを装着した軽スーパーハイトワゴンのホンダ「N-BOX」ということになると思う。

 今までムーヴの競合車だったスズキ「ワゴンR」についていえば、ヒンジドアのため対象外になった。

 新型ムーヴの価格(消費税込)は135万8500円から202万4000円。厳しい戦いになりそうなのはN-BOXだと考える。新型ムーヴと同じ装備内容にすると30万円以上の差が出るからだ。

 さらに、新型ムーヴには7万1500円で付けられる安価なディスプレイオーディオ(Apple CarPlay/Android Auto対応)も用意されている。N-BOXにホンダ純正オーディオを付けることを考えたら、さらに価格差が広がるだろう。

 前述の通りキャビンスペースは大差なし。正確に表現すると、N-BOXや同じダイハツのスーパーハイト系「タント」だと、頭上空間が使い切れないくらい広くなるだけ。

 加えてN-BOXの予算だと、新型ムーヴなら装備の良い上のグレードを買えてしまう。

 見積もりを取ったら迷わないと思うが、新型ムーヴの唯一の課題は生産可能台数だろう。頑張って月産1万台というから、早く納車してもらいたいなら早めにオーダーすることをすすめておく。

※ ※ ※

 新型ムーヴの推奨グレードは、セカンドカーや近距離の移動に使うのなら、中間グレードの「X」で何ら不満ないと思う。助手席側に電動スライドドアまで標準装備されている。

 メインで乗るのなら装備が充実したターボ車の「RS」でしょう。これに斜め後方などの安全性を向上させるブラインドスポットモニターと、9インチのスマホ連動TV機能付きディスプレイオーディオをセットすれば、超フル装備で快適です。

 新型ムーヴの購入を迷っているなら背中を押しておく。

【画像】超カッコいい! これが新型「ムーヴ」です! 画像を見る(30枚以上)

すげぇ! 11年ぶり新型ムーヴ登場! 特徴は?

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Writer: 国沢光宏

Yahooで検索すると最初に出てくる自動車評論家。新車レポートから上手な維持管理の方法まで、自動車関連を全てカバー。ベストカー、カートップ、エンジンなど自動車雑誌への寄稿や、ネットメディアを中心に活動をしている。2010年タイ国ラリー選手権シリーズチャンピオン。

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