光岡「“新”ファイナルヒミコ」発表で注文殺到!? “匠”手作りの「2ドアスポーツカー」すぐ“完売”状態に… 超ロングノーズ×レトロデザイン採用の「特別モデル」 販売店も異例の反響
光岡自動車が発売した「ファイナルヒミコ」について、販売店にはすでに多数の反響が寄せられているようです。
たった「10台」の“スペシャルモデル”に注文殺到!
2025年3月14日、光岡自動車(以下、光岡)は2シーターオープンカー「ヒミコ」の最終生産モデル「ファイナルヒミコ」を発売しました。
販売店には多数の問い合わせがあったようです。

ヒミコは、2008年12月に登場した2ドアオープンスポーツカーのカスタムカーです。
ベースはマツダのライトウェイトスポーツカー「ロードスター(3代目・NC型)」で、光岡が得意とする職人のハンドメイドでボディやシャシに手を加え、クラシックスポーツカー風のデザインを実現。
ロードスターらしい軽快さはそのままに、ロングノーズ&ショートデッキというプロポーションを現代に蘇らせた1台として、ロードスターファンや光岡ファンなどから注目されている存在です。
2018年2月には現行の2代目モデルが登場。ベース車両がアップデートされ、最新のロードスター(4代目・ND型)に変更されています。
ボディサイズは全長4580mm×全幅1740mm×全高1235mm。初代と比べてホイールベースを120mm短縮しつつも、ベースのロードスターからシャシにも手を加える大幅な変更を継続。
フロントオーバーハングを140mm延長、リアオーバーハングを15mm短縮し、全幅は10mm拡大、全高は20mm低くすることで、よりロー&ワイドなスタイルへと進化しています。
さらに現行モデルでは、前後均等に近い48:52という前後重量配分により、操縦安定性の向上も図られました。
これにフロントアンダーカバーやフェンダーサイドパネルの内部を翼断面形状とし、高速域でのダウンフォースを生み出す設計を採用し、スポーツカーとしての性能も追求しています。
内外装色はロードスターにはないカラーリングを備え、七宝焼バッジや専用エンブレム、専用仕立てのレザーシートを備え、通常のロードスターとは全く異なる特別感を演出しています。
今回発売されたファイナルヒミコは、名称の通りヒミコとしての最終モデルで、わずか10台の設定です。なお新車ではありません。
これは良質な中古車に新品部品を装着し、新車と同じ製造ラインで仕上げるという「メイクアップモデル」で、それぞれベース車両の年式や走行距離によって価格が異なっています。
具体的な年式や走行距離は2022年2月から2023年7月に初度登録された個体で、走行距離は約3000kmから約1万3000kmです。
10台それぞれバリエーションが異なり、「サーフブルー」「パッションレッド」「ナイトブルーメタリック」「ミモザイエローパールメタリック」「ミッドナイトパープル」「アッシュ」「GTシルバー」「サーモテクトライムグリーン」「ソフトベージュメタリック」「フォレストカーキメタリック」の10色を用意。
それぞれに専用フロントフェンダーエンブレムとカラードドアアッパートリム(ボディ同色)が装着され、価格(消費税込)は678万円から708万円の間に設定されています。
そんなファイナルヒミコですが、光岡販売店には早速多数の問い合わせが入っているようです。5月時点での関東の光岡店担当者は次のように話します。
「発売から間もないタイミングで、すでに8台が売れてしまいました。特に明るめのボディカラーは動きが早かったですね。
2週間前にはブルーとパープルが残っていましたが、現在はブルーも売れてしまい、パープルについても現在2名のお客様が商談中で、ほぼ完売と言った状況です」
ヒミコはこれまでリリースされたイヤーモデルすべてで即時完売という、異例の人気モデルとなっていますが、ファイナルヒミコはそれ以上の注目ぶりで、わずかな受注枠をめぐって、熱心な商談が続いたようです。
また、関西圏の光岡店担当者はファイナルヒミコだけでなく、ヒミコ全体のユーザー層の特徴として次のように話します。
「光岡車の中でも『ヒミコ』は、いろいろな車に乗ってきたという方が『最後に何か面白い1台を』と探す中で選ばれるケースが多いです。
セカンドカーやコレクター用途ではなく、日常的に使うメインカーとして検討される方もいらっしゃいます。
乗り心地に関しても、ロングノーズの効果で前後の揺れがマイルドになっており、非常に自然な感覚です。さらに、国産車であることから、保証面での安心感を理由に選ばれる方も目立ちます」
※ ※ ※
ヒミコは、圧倒的なデザイン性と国産ならではの信頼感が評価されてきましたが、今回のファイナルヒミコをもって、17年の歴史に幕を閉じます。
現在のところ、ファイナルヒミコの受注終了については光岡からの公式発表はありませんが、かなりの争奪戦となったようで、すでに申込みは難しそうな状態です。
なお、ロードスターは2024年1月に先進機能の強化やデザイン変更を伴う大幅改良を実施しており、現在のところ、この現行型をベースとしたヒミコは発表されていません。
今後、ヒミコのようなオープンカーのカスタムモデルが登場するのか、引き続き注目が集まります。
前にも報告しましたが、ポップアップ広告が
ウザい。