トヨタ斬新「スライドドアSUV」に注目! 全長4.3m“ちょうどいいボディ”&カクカクなタフデザイン! フラットになる“めちゃ広ッ車内”も魅力のSUVミニバン「Tjクルーザー」とは?

「ジャパンモビリティショー2025」の開催まで半年を切ったなか、前身の「東京モーターショー」では、過去にバンの積載性能とSUVの力強いデザインを融合させた新ジャンルのクロスオーバーコンセプトが注目を集めました。一体どのようなクルマなのでしょうか。

ミニバンとSUVのいいとこどり!

 2025年10月に開催予定の「ジャパンモビリティショー2025」まで、残すところ5ヵ月あまり。

 東京ビッグサイトで開催されるこの一大イベントでは、各メーカーの最新コンセプトカー、EV技術、次世代モビリティが一堂に会します。

 かつては「東京モーターショー」として開催されていた同イベントですが、過去にバンの積載性能とSUVの力強いデザインを融合させた新ジャンルのクロスオーバーコンセプトが公開され、注目を集めました。

 一体どのようなクルマなのでしょうか。

助手席までフラットになる!
助手席までフラットになる!

 そのモデルとはトヨタ「Tj CRUISER(Tjクルーザー)」です。

 Tjクルーザーは、2017年の東京モーターショーで初めて公開されたクロスオーバーSUVです。

「Tj」は、「TOOL-BOX(道具箱)」の実用性と、「Joy(楽しさ)」を表す頭文字からきており、実用性とアクティブなライフスタイルを両立したモデルとして設計されています。

 ボックス型のバンのようなフォルムに、SUVらしい力強さを融合させた独自のスタイルが話題を呼びました。

 一見大きく見えますが、実際のサイズは全長4300mm×全幅1775mm×全高1620mm、ホイールベース2750mmとコンパクト。

 都市部の駐車場や狭い道でも扱いやすく、高い室内空間を活かした優れた積載性が魅力です。

 Tjクルーザーの外観は、他とは一線を画す個性的なデザインが特徴です。

 フラットなボンネット、スクエアなシルエット、厚みのあるバンパーがタフな印象を与え、大径タイヤやフェンダーアーチがオフロード感を演出。

 フロントグリルとヘッドライトには近未来的な要素も取り入れられています。

 現時点で公開されているボディカラーはグレーですが、仮に市販化となった際には多彩なカラーバリエーションが期待され、個性を引き立てつつ日常に馴染む選択肢が提供されるでしょう。

 インテリアは見た目以上に実用的です。2列シート仕様ながら、後席を倒すとフラットな荷室が広がり、サーフボードや自転車などの大型荷物も楽に積載可能。

 助手席をフルフラットにすれば、3m級の長尺物も収納できる設計です。

 ドアは大開口のスライド式を採用。大きな荷物を持っている場合や狭い駐車場でも乗り降りが容易で、使い勝手の良さが光ります。

 パワートレインは、2リッタークラスのエンジンとハイブリッドシステムをベースに、前輪駆動と4輪駆動が設定されています。

「ヤリス」や「プリウス」などで採用されている次世代TNGAプラットフォームを基盤としており、市販化に向けた現実的なモデルであることが伺えます。

 価格については、正式な発表はまだありません。

 Tjクルーザーは、日常使いから趣味やレジャーまで幅広く対応できる、まさに「道具箱」のようなクルマです。

 ハイブリッドシステムによる優れた燃費性能も備え、現代のユーザーニーズに応える1台として期待が高まっています。

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Writer: 紫苑玲

栃木県在住。新車、軽貨物、車の中古買取相場、テック、金相場などのジャンルで記事を執筆するフリーランスライター。ドライブが趣味。SUVとスポーツカーの2台を使い分け中。自宅前が登山道のため、緊張感がある車生活を送っている。

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