リッター55km走る! ヤマハ「FZ-X」がスゴイ! 重厚なスチールボディ&ヘリテージデザインがカッコイイ! “トラコン搭載”のネオレトロな台湾「軽2輪ネイキッドバイク」とは
台湾ヤマハが展開する「FZ-X」は、ネオレトロなルックスと先進機能を組み合わせた150ccバイクです。日本には導入されていないモデルですが一体どのようなバイクなのでしょうか。
ネオレトロな軽2輪ネイキッドバイク「FZ-X」
ヤマハの台湾法人が展開する「FZ-X」は、ネオレトロなデザインと現代的な装備を融合した150ccクラスのネイキッドバイクです。
都市部での快適な走行とスタイリッシュな外観を兼ね備えたこのモデルは、どのような特徴を持っているのでしょうか。

FZ-Xは、インド市場向けに開発された「FZシリーズ」の派生モデルとして登場しました。2021年に初代モデルがインドで発売され、ネオレトロなデザインと実用性を兼ね備えたバイクとして注目を集めました。
台湾市場には2023年に導入され、現行モデルは初代からの継続となっています。2023年には一部改良が施され、トラクションコントロールシステムやLEDウインカーの採用など、安全性と視認性の向上が図られました。
外装デザインは、クラシカルな要素と現代的な装備を融合させたネオレトロスタイルが特徴です。丸型のLEDヘッドライトには、昼間の視認性を高めるDRL(デイタイムランニングライト)が組み込まれ、フロントフォークにはブーツが装着されています。
燃料タンクはティアドロップ形状で、スチールパーツを多用することで、ヘリテージプロダクトのような印象を与えています。
シートはタックアンドロールデザインの横縞模様で、滑りにくく快適な乗り心地を提供します。
ハンドル周りには、視認性の高いLCDデジタルメーターが配置され、速度、回転数、燃料残量などの情報を表示します。
また、ヤマハの専用アプリ「Y-Connect」との連携により、スマートフォンと接続することで、通話やメッセージの通知、燃費管理、メンテナンス情報の表示、最後に駐車した場所の確認などが可能です。USB充電ポートも装備されており、利便性が高められています。
足回りは、前輪に41mm径のテレスコピックフォーク、後輪には7段階のプリロード調整が可能なモノショックサスペンションを採用し、快適な乗り心地を実現しています。
ブレーキは前後ともディスクブレーキを装備し、フロントにはシングルチャンネルABSが搭載されています。
タイヤは前輪が100/80-17、後輪が140/60R17のサイズで、ブロックパターンのデザインがクロスオーバー的な雰囲気を醸し出しています。
パワーユニットは、150cc空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブの「BLUE CORE」エンジンを搭載。最高出力は12.4ps/7250rpm、最大トルクは13.3Nm/5500rpmを発生し、低中速域での扱いやすさと燃費性能を両立しています。トランスミッションは常時噛合式5段変速で、スムーズな加速と快適な走行をサポートします。
燃費性能は、試験値で55.2km/Lと、150ccクラスのバイクとしては優れた数値を示しています。燃料タンク容量は10Lで、長距離ツーリングでも安心して走行できる設計となっています。
機能面では、トラクションコントロールシステムを装備。滑りやすい路面での後輪のスリップを抑制し、安定した走行を支援します。サイドスタンドセンサーも備えられており、スタンドが出た状態ではエンジンが始動しない安全設計です。
カラーバリエーションは、「ダークマットブルー」「マットカッパー」「マットブラック」の3色展開。
台湾での販売価格は13万5000台湾ドル(約65万)です。
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ネオレトロなスタイルと実用性を兼ね備えたFZ-Xは、日常の移動手段としてだけでなく、週末のツーリングなど多様なシーンで活躍することでしょう。
もともとインド市場向けに誕生したモデルですが、台湾への導入を経て、今後は日本市場でも導入が期待される存在かもしれません。
なんで最近のバイクはタンデムシートが前に傾斜しまくってるんだろう?
後ろの人が窮屈になると思うけど?