トヨタの「“現代版”ハイラックスサーフ」!? 全長4.8m級ボディ×「3列・7人乗り」でちょうどイイ! 精悍タフデザインもカッコいい東南アジアモデル「フォーチュナー」日本導入の可能性は?

かつて若者を中心に人気を博したトヨタのクロスカントリー型四輪駆動車「ハイラックスサーフ」。日本での販売は2009年に終了となりましたが、海外ではいまも“子孫”と呼べるモデルが活躍しています。タイなどで販売されている「フォーチュナー」もそのひとつです。

往年の人気モデル「ハイラックスサーフ」直系の“子孫”!?

 トヨタが東南アジアなどの新興国で展開している3列シートSUVの「フォーチュナー」がかっこいいと話題です。

 本格四輪駆動車「ランドクルーザー(ランクル)」シリーズが入手困難となっているいま、このフォーチュナーを日本に導入することはできないものでしょうか。

タフなイメージもある一方で「ハリアー」のような都会的な雰囲気も! トヨタ「フォーチュナー」とは
タフなイメージもある一方で「ハリアー」のような都会的な雰囲気も! トヨタ「フォーチュナー」とは

 フォーチュナーは、同社の「ハイラックス」と主要コンポーネンツを共有するラダーフレーム車です。

 ボディサイズは全長4795mm×全幅1855mm×全高1835mmと、見上げるほどの立派な体躯。全体的には、すでに廃版となった150系「ランドクルーザープラド」に近いイメージです。

 現行モデルは2015年に登場した2代目ですが、2023年にはフェイスリフトや完全装備が拡充された改良が施されたほか、2024年にもマイナーチェンジが実施されるなど、商品力が維持されています。

 エクステリアは、シャープなヘッドライトやフロントグリルのデザインが印象的です。

 筆者(自動車ジャーナリスト 吉川賢一)もタイ「バンコク国際モーターショー2025」で実車をチェックしてみましたが、高い車高の本格SUVでありながら、フロントマスクには「ハリアー」のような都会派SUVの雰囲気もありました。

 サイドビューは、ウィンドウラインの下側に沿ってボディサイドからリアガラスまでひと繋ぎで施されたシルバー加飾によって高級感があり、リアスタイルも、左右独立した大型テールランプによって、ラグジュアリーSUVのような雰囲気があります。

 リアドアでキックアップするアクセントも特徴的。「ハリアーの皮をかぶった本格ラダーフレーム高級SUV」というのがぴったりかもしれません。

 インテリアは、4.2インチデジタルメーターや9インチセンターディスプレイが備わっているものの、現代の大型ディスプレイと比べると若干控えめなサイズで、世代の古さが感じられます。

 ただインパネやドアトリムには、ステッチ入りのソフトパッドが使われているなど、落ち着いた高級感に溢れており、また物理スイッチ多めのつくりからは、道具としての使い勝手のよさが十分に伝わってきます。

 グレード構成は、エントリーグレードの「LEADER」と上級仕様「LEGENDER」、スポーティモデルの「GR スポーツ」の3種類。

 タイにおける価格は、LEADERが140万バーツ(約611万円)から、LEGENDERが164万3000バーツ(約717万円)から、GRスポーツが196万9000バーツ(約860万円)となっています。

 エンジンは、グレードごとに3種類のバリエーションがあり、LEADERは最高出力110kW(150PS)、最大トルク400Nmの2.4リッター直列4気筒ディーゼルターボで、LEGENDER は150kW(204PS)、最大トルク500Nmの2.8リッター直列4気筒ディーゼルターボ。

 GRスポーツは165kW(224PS)、550Nmまでチューンした2.8リッターディーゼルターボが搭載されています。

※ ※ ※

 タイの街中では、ピックアップトラックやそのSUV仕様のクルマが非常に多く走っており、このフォーチュナーもよく見かけました。

 ランドクルーザープラドの実質後継である「ランドクルーザー250」が、フラッグシップモデル「ランドクルーザー300」級に大きな全長4.9m級のボディサイズとなってしまっただけに、日本にももうちょっと使いやすいサイズの3列シートSUVが欲しいところです。

 タイは日本同様に右ハンドルの国ですから、このまま日本に投入することもできるはず。

 ぜひともフォーチュナーの日本導入を期待したいです。

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Writer: 吉川 賢一

日産自動車にて11年間、操縦安定性-乗り心地の性能開発を担当。スカイライン等のFR高級車の開発に従事。新型車や新技術の背景にあるストーリーや、作り手視点の面白さを伝えるため執筆中。趣味は10分の1スケールRCカーのレース参戦、クルマ模型収集、サウナなど

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