トヨタ「新型C-HR」登場! ちょっと大きい全長4.5m“クーペ風”ボディ×最新「ハンマーヘッドデザイン」採用! 日本需要もありそうなワンランク上の「プラス」どんなクルマ?
トヨタが欧州で発表した新型「C-HR+」とは、どのようなクルマなのでしょうか。
名前こそ「C-HR」だけど、C-HRではない
2025年3月、トヨタは欧州で新型「C-HR+」を発表しました。
どのようなクルマなのでしょう。

トヨタの次世代世界戦略車として、2016年に初代が登場したコンパクトクロスオーバーSUV「C-HR」。
前年の2015年に登場した4代目「プリウス」から搭載が始まった「TNGA」プラットフォームを採用した第2弾で、コンパクトクロスオーバーSUVでありながら、スタイリッシュなクーペスタイルを持つ、画期的なモデルとなっていました。
実際、見た目だけでなく実際にスポーティな走りを楽しめるモデルに仕上がっており、デビュー前にニュルブルクリンク24時間レースにプロトタイプモデルが参戦したり、1.8リッターハイブリッドのほか1.2リッターターボモデルもラインナップされ、さらに遅れて6速MTが追加されたり、「GR SPORT」も設定されていたことも記憶に新しいところ。
ただし、残念ながら初代C-HRは2023年夏に生産終了となり、同年秋から生産が開始された2代目モデルは欧州市場専売モデルとなって、日本国内への導入はなされていません。
そんな惜しまれつつ姿を消してしまったC-HRですが、先日新たにC-HR+なるモデルが発表されたのです。
このC-HR+は、車名こそ「C-HR」と付けられていますが、現在販売中の2代目モデルや初代モデルから派生するものというワケではありません。
プラットフォームには、電気自動車専用の「e-TNGA」プラットフォームを採用したBEV(電気自動車)となっており、日本でも販売しているBEV専用ミディアムSUVの「bZ4X」の弟分といったところです。
フロントマスクには近年のトヨタ車に共通する「ハンマーヘッド」デザインが採用され、テールは一文字タイプ。
そして、ボディはクーペとSUVのクロスオーバースタイルと、全体的なデザインこそ2代目C-HRと共通するものですが、C-HR+の全長は4520mmとC-HR(4360mm)よりも長く、全幅も1870mmと幅広なため、現行型より一回り大きなものとなっています。
パワートレインは、57.7kWhのバッテリーを搭載し、455kmの航続距離(目標値)を持つ仕様と、77.0kWhのバッテリーを搭載し、600kmの航続距離(同)を持つ仕様とされており、FWD(前輪駆動)モデルとAWD(四輪駆動)モデルが用意されることがアナウンスされています。
なお現在のところ、2025年後半から欧州市場での発売を予定していると発表されていますが、bZ4Xよりも一回りコンパクトなBEVということであれば、日本での需要も見込めるかもしれません。
2025年10月には、「ジャパンモビリティショー2025」の開催も予定され、しかも今回は2年に1度の「ショーイヤー」として開催されますので、もしかするとその会場でC-HR+が展示される可能性もあるのではないでしょうか。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。
プリウスのSUV版かな・・・?
やはり初代のスタイルが良かったです!