日産の「小さな高級車」何が魅力? 全長約4mの小型ボディに“クラス超え”プレミアム内装がイイ! プレミアム仕立ての「オーラ」の評価は?
2024年に日産「ノートオーラ」のマイナーチェンジが行われ、堅調なセールスを記録しています。同車はノートをベースにしたプレミアムコンパクトですが、どのように評価されているのでしょうか。
上質にこだわった日産の「プレミアムコンパクト」への評価は?
2021年に、ベースとなる日産「ノート」の派生車として誕生したプレミアムコンパクトが、「ノート オーラ(以下、オーラ)」です。
直近では2024年にマイナーチェンジが行われ、フロントマスクに新世代の「デジタルVモーション」デザインを採用。さらに商品力がアップしたことによって堅調なセールスを記録しています。

2024年(1月~12月)におけるノート全体の新車販売台数は累計10万1766台で、そのうちオーラが4万515台(約4割)を占めています。
装備内容やグレードによって差はあるものの、50万円以上高額なオーラはかなりの台数を販売しており、プレミアムコンパクトというコンセプトは、多くのユーザーに好意的に評価されていると判断できそうです。
ノートとオーラは基本的なデザインは同様ながら、質感や装備品などで差を付けています。
また、オーラの全幅は40mm拡大し、全幅こそ1735mmと3ナンバーボディを採用するところも、5ナンバーサイズのノートとは異なる点ですが、全長は4045mmとかなり短く、“小さな高級車”とも呼べる5ドアハッチバックとなっています。
さらに、大きな違いとしてパワーユニットの出力に違いがあります。どちらも1.2リッター3気筒エンジン(HR12DE型)を搭載する「e-POWER」ですが、モーターの出力が違います。
両車の4WDで比較すると、オーラは15kW(20馬力)、20Nm(2kgm)ほどパワフル。その代わり、燃費は0.9km/Lダウンの22.7km/L(WLTCモード)と若干数値を落としています。
エクステリアもフロントマスクに違いがあり、オーラは個性的で大胆なグリルを装着するのですが、最も印象が違うのがインテリア。
ノートの内装は、質実剛健でシンプルかつ実用的なのに対し、オーラは上質で、インパネ部分にはツイード調織物と合皮が採用されて、木目調のデザインも散りばめられています。
また「アドバンスドドライブアシストディスプレイ」はノートの7インチに対してオーラは12.3インチが搭載され、プレミアム感と先進感を感じさせるインテリアが特徴的です。
そんなオーラですが、ネットでの反応はどうなのでしょうか。
エクステリアに関しての意見が少ないのは、そもそもこのデザインを気に入っている人が多いからかもしれません。特に2代目ノートから乗り換えたオーナーは、オーラをすんなり受け入れているようです。
インテリアに関しては、総じて質感の高さは理解できるものの、木目調パネルがせっかくの高級感をスポイルしてしまうという意見も散見されますが、一方で見た目のサイズ以上に大ぶりなシートへの評価は高く、座り心地も良好という評価が目立ちました。
パワートレインに関しては、ノートより20PSアップしたおかげで、かなりキビキビと走れることに満足している人が多いようです。パワーに比重を置いたため、やはり燃費は落ちるものの、プレミアムコンパクトとしては十分すぎる走行性能と評価できるでしょう。
2代目ノートの上級モデル「メダリスト」からオーラに乗り換えたYさん(40代男性)は、どんな印象を持っているのでしょうか。
「質感や走りのテイストは想定通りです。大型高級車とは比べにくいですが、コンパクトサイズとしては十分高級感があります。また取り回しがしやすく車両間隔もつかみやすいので、街乗りは特に快適です。
唯一の不満はe-POWERに関してで、パワーは十分なのですが、頻繁にエンジンが始動するので、改善してほしいところです。
乗り心地は若干硬めですが、運転していると気になりません。個人的にはオプションの『BOSEパーソナルサウンドシステム』がお気に入りで、音質も良いと思います」
※ ※ ※
Yさんは、全体の満足度は価格以上とコメントしており、かなり高評価だといいます。
クルマは見た目も大事ですが、実際にオーナーが触れるのは運転席周辺です。
そのため、インテリアの質感やオーディオの音質、車両間隔のつかみやすさなどがレベルアップしているオーラは、見た目以上に満足感を得られそうです。
とにかく”視聴してみます。