予約が開始48時間で1万件を突破! マツダ「新型SUV」に注目集まる! 「EZ-60」は最大1300km走る!? どんなクルマ? 上海でお披露目

新型SUV「EZ-60」は電動セダン「EZ-6」に次ぐ、長安汽車との共同開発第2弾モデルです。そんなEZ-60ですが、予約が開始48時間で1万件を突破したと発表しました。

マツダ新型EV「EZ-60」予約開始48時間で1万件突破

 マツダは新型SUV「EZ-60」の予約が開始48時間で1万件を突破したと発表しました。

 いったいどのようなクルマなのでしょうか。

凄いじゃん! マツダ新型「EZ-60」出だし好調!? (撮影:加藤博人)
凄いじゃん! マツダ新型「EZ-60」出だし好調!? (撮影:加藤博人)

 EZ-60は電動セダン「EZ-6」に次ぐ、長安汽車との共同開発第2弾モデルです。

 長安汽車とは以前より中国におけるマツダ車の販売と製造を担う合弁会社「長安マツダ」を形成していましたが、EZ-6では初めて長安汽車がマツダ車種に開発の段階から関与した形となります。

 EZ-6もEZ-60も長安汽車の電動ブランド「ディーパル(深藍)」車種を元に開発されており、前者はセダン「L07(旧名:SL03)」、後者はSUV「S07」がベースです。

「創(ARATA)コンセプト」の市販モデルとなるEZ-60は、コンセプトモデル時代のワイド&ローなプロポーションをしっかりと引き継いでいます。

 ボディサイズは全長4850 mm x 全幅1935 mm x 全高1620 mm、ホイールベースが2902 mmと、同じマツダのCX-60よりも少し大きいサイズ感です。

 フロントマスクは流行りの左右一体型デイライトにマツダ「魂動」デザインのエッセンスを融合、グリル外枠のイルミネーションがエレガントに光ります。

 また、フロントバンパー下部は張り出すように曲がっており、こういった点からもスポーティさが感じられます。

 EZ-60のユニークな点が空力性能を意識した設計です。

 グリル上部からボンネットの前1/3ほどが空洞となっており、空気の通り道となっています。

 同じ設計はDピラーにも見られ、これによりEVにとって重要となる航続距離や電費を向上させています。

 コックピットではインストルメントパネルを廃止、メーターがわりにHUD(ヘッドアップディスプレイ)やセンターディスプレイが車速や電池残量、走行距離といった車両状態を表示します。

 ダッシュボードには助手席側まで伸びる約27インチ 5Kディスプレイを搭載、エアコンやインフォテインメント機能、ナビといった操作を1枚のディスプレイが担当します。

 これに加えて左右ドアの内側にはデジタルアウターミラーのディスプレイを配置しており、カメラによるクリアな後方視界を昼でも夜でも提供するとしています。

 パワートレインもEZ-6と同じように電気自動車(BEV)とレンジエクステンダー付きEV(EREV)の二刀流となります。

 出力254 hpを誇るBEVでは容量56.1 kWhおよび68.8 kWhのバッテリーを採用、それぞれ480 kmと600 kmの航続距離(CLTCモード)を誇ります。

 一方、EREV1.5リッター直列4気筒エンジンを発電用に搭載、駆動用モーターは214 hpを出力し、純電動航続距離は130 kmおよび200 km、ガソリンと合わせて最大で1301 kmとなります。

 マツダは2025年4月23日より開幕した上海モーターショー2025にてEZ-60を発表、同時に予約受付を開始しました。

 正式な販売価格はまだ案内されていないものの、すでに開始から48時間で予約件数は1万60台と、1万台の大台を突破する人気ぶりを見せました。

 正式な発売は2025年8月を予定しており、その時に販売価格も発表されることでしょう。

 参考までに、EZ-6のメーカー希望小売価格が13.98~17.98万元(約271.7-349.3万円)、同じ日系電動SUVの「広汽トヨタ bZ3X」が10.98-15.98万元(約213.4-310.5万円)で販売されていますので、EZ-60も同等の価格帯になると予想されます。

 EZ-60は中国だけでなく、中国から海外の各市場へ輸出されて販売される見込みです。

 すでにEZ-6は欧州市場で「マツダ6e」として発売予定で、EZ-60の中国国外での名称は「CX-6e」になると見られます。

 EZ-60は中国のネット上でも概ね好評で、主にエクステリアデザインやセンターディスプレイの大きさを評価する声が聞かれます。

 実際にEZ-6に試乗した筆者から見てもEZ-60では内外ともに大幅に質を向上していると感じたので、実際の販売がとても楽しみです。

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2件のコメント

  1. 日本の貴重な技術を垂れ流す分かりやすい一例ですね。
    目先の経営の為に骨格を売る事の重要さが分かっていないのでしょうか?
    中国とパートナーを組むデメリット今すぐではなく未来にあります。

    何れ吸収される道のりになるかも知れませんね。

    そもそも、完全に失敗した60や80。
    背伸びして勘違いしたツケがトランプ関税と共にこれから押し寄せるでしょう。

  2. 中国に技術を垂れ流してる、って。むしろ中国で開発された車にガワだけマツダデザインを被せて売るわけだから、特に日本の技術は漏れていない。強いて言えば国産メーカーで唯一世界的に評価されているマツダのデザインセンスが盗まれる可能性があるが、それだって、デザインなんてものは出したもん勝ちなわけで。

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