「光るナンバー」って何がメリット? かっこいいだけ? 普通のナンバーに比べてお金はどれだけ高くなるのか

夜間に他のクルマを見ると「光るナンバー」を装着しているのを見かけたことはあるかもしれません。これは一体どのようなナンバーで、どうやって入手できるのでしょうか。またどんなメリットがあるのでしょうか。

「光るナンバー」実際どうなのか

 夜間に他のクルマを見ると「光るナンバー」を装着しているのを見かけたことはあるかもしれません。
 
 これは一体どのようなナンバーで、どうやって入手できるのでしょうか。またどんなメリットがあるのでしょうか。

安全性を向上させる「字光式ナンバープレート」
安全性を向上させる「字光式ナンバープレート」

「光るナンバー」、正式名称「字光式ナンバープレート」は、クルマのヘッドライトと連動して、ナンバープレートの文字部分も同時に光る仕組みです。2002年から軽自動車でも採用されています。

 ナンバープレートの下にライトが設置されている仕組みで、樹脂製文字部分を通過して文字が光っているように見えます。2012年にはLEDライトがつけられるようになり、ドレスアップパーツとしての側面も強くなりました。

 光るナンバーを取り付けたい場合は、まずは普通車では「運輸支局」、軽自動車では「軽自動車検査協会」にて申請をしないといけません。

 申請には「申請書」「車検証」「字光式自動車登録番号標交付願(字光式車両番号指示願)」「手数料納付書」「自動車税申告書」が必要となります。

 さらに、車体に取り付ける「照明器具(ナンバープレートを後ろから照らす装置)」も別途必要になります。これはカー用品店であらかじめ陸運局指定のものを購入しておく他に、運輸支局や軽自動車検査協会の構内販売所でも、購入が可能な場合があります。

 なお、新車を購入した際に字光式ナンバープレートにする、名義変更の手続きと併せて字光式ナンバープレートにする、希望番号に変更の上、字光式ナンバープレートにするなどのパターンによって書類が異なるため、状況に応じて書類の準備が必要です。

 なお、申請が通り、ナンバープレートを手に入れたら、ディーラーや整備工場での取り付け依頼をおすすめします。自分で設置することも可能ですが、クルマの整備や電装の知識がない場合は専門家に依頼するとよいでしょう。

 また、新車購入時にナンバープレートを字光式にしたい場合は、ディーラーに依頼するのがおすすめです。一般社団法人全国自動車標板協議会によると、費用は地域によって異なるものの、おおよそ1万円前後で購入できるとわかりました。

 東京都の普通車での例を見ましょう。まず交付手数料は5600円。希望ナンバーを指定すれば、合わせて9000円になります。照明器具代は、大田区のメーカーの製品の場合、2枚(前後)で2万8600円となります。

 加えて、取り付けをディーラーや整備工場に依頼する際は、工賃や代行手数料がかかります。依頼する場所によって違いがありますが、工賃には6000円ほど、申請代行手数料には1万円ほどかかる場合が多いです。

 ※ ※ ※

 なぜあえて光るナンバープレートを設置したいと思うのかわからない方もいるでしょう。ナンバーが光るとどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。

 まず、メリットの1つ目は、視認性が上がることです。雪や悪天候でも光っているため、周囲を走行しているクルマが認知しやすくなります。加えて、ライトの効果でナンバープレートについた雪を溶かしてくれる効果もあります(LEDタイプをのぞく)。後に触れますが、字光式ナンバープレートはそもそも積雪の多い地域で生まれたアイテムです。

 そして、メリットの2つ目は、縁に光るため、ドレスアップ効果があること、3つ目は通常のナンバーの場合は文字と数字をすべて引き継ぐことも可能な点です。カーカスタムが好きな方や他のクルマと差別化したい方に好まれるようです。

 一方、デメリットとして通常のナンバープレートに比べて費用がかかってしまう点が挙げられます。場合によっては1万円以上費用が増加するでしょう。

 加えて、好みが分かれる点もデメリットとして挙げられます。人によってはおしゃれに感じない場合もあるためです。

 気を付けないといけないのが、字光式ナンバープレートから通常のナンバープレートに戻したい場合は、ナンバーが変わり、完全に同一の表記にはできなくなってしまいます。しかし、4桁の番号はふたたび希望のものを選びなおせます。そのため、ナンバーが変わってしまっても気にならない人もいるでしょう。

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 字光式ナンバープレートをつけているクルマのイメージは「軽自動車よりも普通車」という方も多いでしょう。なぜなら、軽自動車よりも普通車のほうが普及率や認知度が高いからです。

 普通車の字光式ナンバープレートが採用されたのは、1970年。そもそも、積雪の多い北海道で、ナンバーの視認性を高めるために誕生しました。雪が降っているなかで、数字が見分けにくかったためです。

 その後、徐々にほかの地域でも、字光式ナンバープレートを選択できるようになりました。さらに、LEDライトが採用されるようになってからは、ドレスアップを目的としているケースが増え、全国的に普及していきます。

 そして、2002年にようやく軽自動車に字光式ナンバープレートがつけられるようになりました。北海道で普通車の字光式ナンバープレートが生まれてから約30年後のことです。

 普通車字光式ナンバープレートは歴史が長いため、軽自動車に取り付けられるようになって20年がたった2024年現在でも軽自動車よりも認知率や普及率も高いままになっています。

 ※ ※ ※

 字光式ナンバープレートは、車検に影響を及ぼします。なぜなら、20カンデラ以上200カンデラ以下という基準を満たしていない場合は車検に通らなくなってしまうからです。カンデラとは光の強さを表す単位で、照らしている範囲内で一番明るい場所を指します。

 基本的に車検に対応している商品を選んでいる場合違反になることはありません。しかし、明かりが弱すぎても強すぎても車検に通らないため、ナンバープレートが問題なく光っているか、定期的に確認し、違和感があったらディーラーや整備工場で調整する必要があります。

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