トヨタ「ハイエース」の“車中泊仕様”が凄すぎる! 泥汚れも平気な「モデリスタ車」が今なお根強い人気を誇るワケ
モデリスタが展開するトヨタ「ハイエース」のカスタムコンプリートカー「ハイエース MRT(マルチロールトランスポーター)」が根強い支持を集めています。その人気の理由について、トヨタカスタマイジング&ディベロップメント(TCD)の担当者に話を聞きました。
1台でアウトドアレジャーから車中泊までかなえる万能モデルに
トヨタの関連会社、トヨタカスタマイジング&ディベロップメント(TCD)は、商用バン「ハイエース」のモデリスタ架装車(カスタムコンプリートカー)として、「ハイエース MRT」をラインナップし、根強い人気を誇っているといいます。
長らく支持を集め続ける理由について、TCDの企画・開発担当者に話を聞きました。
ハイエース MRTが現行型ハイエース(通称200系)に初めてラインナップされたのは、200系デビューから3年が経過した2007年8月に実施されたマイナーチェンジのタイミングでした。
車名の“MRT”は、Multi Role Transporter:マルチロールトランスポーター(多目的トランスポーター)を意味します。
トランスポーター(トランポ)とは、オフロードバイクや自転車といった競技用の車両を積載できる仕様を指すもので、もともとハイエースはトランポユーザーからの支持も厚いモデルでした。
そうした需要を受けて誕生したハイエース MRTのベース車は当初、標準ボディ・標準ルーフの4ナンバー仕様(全長4695mm×全幅1695mm×全高1980mm)の上級グレード「スーパーGL」が用いられました。
2010年にはワイドボディ・ミドルルーフの1ナンバー版(全長4940mm×全幅1880mm×全高2105mm)スーパーGLなども追加され、さらに2016年には当時の特別仕様車「スーパーGL“DARK PRIME”」にも設定拡大するなど、多様なニーズに対応しています。

いずれの仕様も、荷室の床面を凹凸のないロンリューム(硬質塩ビ)フルフラットフロアとし、内部のべニア補強で耐久性を高めたほか、バイクなどを固定・固縛するアンカーナットや、ラダー(車両の載せ降ろしをする梯子)を掛けても耐え得るアルミ製のバックドア スカッフプレートを備えます。
また当初より「TypeI」と「TypeII」の2仕様が設定され、特に後者は専用床に加えて、荷室に収納などが備わる専用成形されたトリムを採用しました。
これによって、架装メーカーオプションのテーブルや車中泊用のベッドキット、補助バッテリーなどが取り付けられるほか、側面部にも固定アンカーが追加できます。
TCDの企画・開発担当者は、実際のユーザー層について次のように分析しています。
「トランポユーザーだけではなく、釣りなどのアウトドアレジャーで使われる方が非常に多いです。
一般的なオートキャンプや車中泊というよりは、釣り、サーフィン、早朝の登山など特定の目的のために遠出して、仮眠・車中泊をするためのベース基地として使われていることが多いようです」
濡れたものや泥汚れもすぐに拭き取れる床面の利便性や、純正ならではの造りの良さ(軋み音の無さ)なども好評を博していると話しており、こうした口コミも根強い需要に少なからず貢献しているのかもしれません。
なお販売比率は、専用内装トリムを備えたTypeIIが約7割を占めており、そのうちおよそ9割のユーザーがベッドキット(標準ボディ:28万6000円/ワイドボディ:29万7000円、価格は消費税込・以下同)を選択しているといいます。
当初の狙いだったトランポ需要に加え、幅広いアウトドアユーザーからの支持を集めたことで、デビュー19年が経過した今もなお、ハイエース MRTが安定した人気を維持し続けていることがわかります。
ハイエース MRTは現在、標準ボディが2.8リッターディーゼル車(2WD・4WD)、ワイドボディが2.7リッターガソリン車(4WD)と2.8リッターディーゼル車(2WD)を設定し、価格は445万5000円から489万600円となっています。
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ベースのハイエース スーパーGL自体、日常の買い物から平日の仕事、週末のレジャーまで多用途に使える貨客両用可能な仕様を特徴とし、個人ユーザーから圧倒的な支持を集めるグレードです。
ここにさらなる利便性と実用性を加えたハイエース MRTは、1台で個人ユーザーのニーズをほとんどすべてかなえる仕様へと発展しました。
車中泊需要も高まるなか、いまもっとも狙い目なカスタムコンプリートカーといえるかもしれません。
Writer: くるまのニュース編集部
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