1日6000件超の救援要請… 「何が起きているのか?」 ドライブに潜む落とし穴とは? GWでトラブルゼロの準備を伝授!

ゴールデンウィークの時期は、家族と旅行や帰省のため外出する人が増加します。中にはクルマでの長距離移動を計画している人もいますが、その際に注意したいのがクルマの故障といったトラブルです。

昨年のゴールデンウィーク期間中は1日あたり6000件以上ものトラブルが発生!

 ゴールデンウィーク中はクルマで遠方に出かける人も多いですが、その際に注意したいのがクルマの各種トラブルです。

 では実際のところ、どのようなトラブルが発生しているのでしょうか。

GWなどの長期休暇で発生する高速道路の渋滞(画像はイメージです)
GWなどの長期休暇で発生する高速道路の渋滞(画像はイメージです)

 ゴールデンウィークの時期は、家族と旅行や帰省のため外出する人が増加します。

 中にはクルマでの長距離移動を計画している人もいますが、その際に注意したいのがクルマの故障といったトラブルです。

 JAFが公表している「ロードサービス救援データ(2024年度:シーズン別)」によると、2024年4月27日~5月7日までのゴールデンウィーク期間中の救援件数は、四輪車と二輪車合わせて6万6643件であり、1日あたり6000件以上のトラブルが発生した計算となります。

 なお、四輪車における道路別のロードサービス出動理由は以下のような結果でした。

ーーー
《一般道路》
1位 過放電バッテリー 2万2243件
2位 タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足 1万2625件
3位 破損/劣化バッテリー 4137件
4位 落輪・落込 3322件
5位 キー閉じ込み 3076件

《高速道路》
1位 タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足 963件
2位 燃料切れ 217件
3位 事故 173件
4位 過放電バッテリー 133件
5位 発電機/充電回路 56件
ーーー

 まず一般道路で1位、高速道路で4位にランクインしている「過放電バッテリー」とは、いわゆる「バッテリー上がり」のことです。

 普段あまりクルマに乗らなかったり、長期間クルマを使用しなかったりするとバッテリー上がりを起こしやすくなります。

 ドライバーの中にはゴールデンウィークのような休日にしかクルマを動かさないという人も少なくないため、クルマのトラブルの原因になりやすいものとみられます。

 また一般道路で3位に入っている「破損/劣化バッテリー」についても、バッテリーが故障・寿命を迎えるなどしてエンジンが始動できなくなります。

 クルマのバッテリーは消耗品であり、使用環境にもよりますが、平均寿命は2~3年と言われています。バッテリーを3年以上交換していない、エンジンのかかりが悪い、エンジン始動の際にルームランプ・メーターなどの照明が一瞬暗くなるといった状況があれば、遠出をする前に整備工場などで点検した方が良いでしょう。

 次に「タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足」についても、一般道路で2位、高速道路で1位に入るほど多いトラブルのひとつです。

 パンクはタイヤに釘が刺さる、縁石に擦るなどして穴が開き、空気が徐々に抜けていく現象をさす一方、バーストはタイヤが大きな音とともに突然破裂する現象をいいます。

 タイヤのバーストはパンクのほか、タイヤの空気圧が適正でない場合にも引き起こされる可能性があります。

 タイヤの空気圧は高すぎても低すぎても問題であり、状況によってはタイヤのすり減り方がかたよる偏摩耗やタイヤの損傷などが発生します。

 タイヤの適正な空気圧は、クルマの運転席側に貼られた「空気圧表示シール」やクルマの取扱説明書などに示されているため、お出かけ前にガソリンスタンドで空気圧を調整するといった対策をとることが重要です。

 さらに一般道路のトラブルでランクインしている「落輪・落込」、「キー閉じ込み」にも注意が必要です。

 落輪・落込はクルマのタイヤが側溝に落ちたり縁石に乗り上げたりして道路から外れ、クルマが動かなくなる状態をいいます。

 旅行や帰省などで普段あまり通行しない道路を走行すること、運転に慣れていないことが要因として考えられます。遠方へ出かける際は、いつも以上に慎重な運転を心がけましょう。

 またキー閉じ込みは、車内にクルマのキーを残したまま外に出て、誤ってドアをロックしてしまうことをいいます。最近はキー閉じ込みが起こらない車種が増えてきてはいるものの、キーの電池が消耗しているとドアロック防止機能が作動しないケースもあります。

 クルマのキーは財布やスマートフォンなどと同様に、肌身離さず持つという意識が大切です。

 そして高速道路においては、長距離を走るという特性上、たびたび「燃料切れ」が発生しています。

 高速道路によっては次のガソリンスタンドまでの距離が非常に長く、なかなか給油できない場合もあることから、燃料の残量をよく確認しておきましょう。

 加えて道路交通法第75条の10では、高速道路で運転する際、ドライバーはあらかじめ燃料や冷却水などの状態を点検し、途中で燃料切れなどによって走行できない事態とならないよう必要な措置を講じることが義務付けられています。

 つまり高速道路で燃料切れを起こすと、この規定により「高速自動車国道等運転者遵守事項違反」という交通違反に当たる可能性もあるため、気をつけましょう。

※ ※ ※

 これからゴールデンウィーク期間を迎えます。楽しいお出かけに水を差されないよう、事前にクルマやタイヤの点検をおこなっておくことが肝要です。

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Writer: くるまのニュース編集部

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