トヨタ勝田貴元が語るWRCの戦い… 5月開催ラリージャパンの展望は? 若手育成にも期待
2月28日、全日本ラリー選手権「三河湾ラリー」の会場で、WRCに参戦中の勝田貴元選手がインタビューに応じた。惜しくも優勝を逃したスウェーデン戦の振り返りから、次戦ケニアへの意気込み、そして5月開催となるラリージャパン2026への期待を語った。
勝田選手が語る
愛知県蒲郡市で開催された全日本ラリー選手権第1戦「三河湾ラリー」。
その会場に、TOYOTA GAZOO Racing World Rally TeamからWRC(世界ラリー選手権)に参戦する勝田貴元選手の姿がありました。
世界を転戦する多忙なスケジュールの合間を縫って帰国した勝田選手が激闘となった前戦スウェーデンや、次戦サファリ・ラリーへの展望、そして5月に開催されるラリージャパン2026への期待。
さらには日本のラリー界を担う若手たちに、先輩の視点から想いを語りました。
まずはWRCの現状についてです。
2月中旬のラリー・スウェーデンでは、結果として表彰台の2位に。
しかし勝田選手は「悔しい2位だった」と語ります。それは、優勝争いに加わる速さを見せながらも、土曜日のタイヤトラブルにより若干の遅れをとったこと。
勝田選手は「ペース自体はあり、優勝争いができる状況であっただけに、自分の中でもフラストレーションが溜まるというか、納得いかない部分もあった」と悔しさを滲ませていました。
しかし、視線はすでに次戦に向いています。3月開催のサファリ・ラリー・ケニアは、過去に表彰台を獲得している得意なイベントです。「次戦ケニアは自身も相性が非常に良いラリーでもありますし、スピードも含めマネージメントも含め相性がかなり良いと自分でも感じているラリーなので、しっかり結果を出したい」と語ってくれました。
話題は2026年に5月開催へと変更される「ラリージャパン」へ移ります。
これまでの秋開催から時期が変わることについて、勝田選手は観戦環境の向上という観点から期待を寄せました。
「5月開催ということで気候も良く、暑すぎず、また梅雨に入る前の一番気候の良いところで見れるというのは、観戦環境としても良い」
特に強調したのは、ラリーを初めて見る層へのアプローチです。
「お祭り感覚で一般の人に楽しんでもらいながら、スポーツとして認められる」ことが重要だと語ります。
気候の良い5月であれば、家族連れなどがピクニック感覚で訪れやすくなり、モータースポーツファンの裾野を広げる絶好の機会になると分析しています。

■若手へ「失敗を恐れるな」
今回の三河湾ラリーでは、若手育成カテゴリー「モリゾウチャレンジカップ」も併催されています。
自身も育成プログラム出身である勝田選手は、後輩たちへ温かくも厳しいエールを送りました。
「若いドライバーには失敗を恐れずに限界を探ってほしい」
勝田選手自身、スウェーデン戦でのミスを振り返りつつ、「起きてしまったことはしょうがない。そこは自分も透かした上で、切り替える」と語りました。
プロとして結果を求められる立場であっても、失敗から学び、次に繋げる姿勢が不可欠です。だからこそ、成長過程にある若手には、恐れずに限界に挑む経験を積んでほしいと願っています。

■ラリーを「文化」に
地元・愛知県で開催される三河湾ラリーは、勝田選手にとって特別な意味を持ちます。
祖父の代から続くラリーへの関わりや、年々高まる地元の熱気を肌で感じているからです。
「ただのモータースポーツというわけではなくて、町おこしにつながる経済効果が少なくとも可視化できてきている状態にあるというのは、僕もドライバーとしてすごく嬉しい」
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今回の三河湾ラリーで、勝田選手はモリゾウ選手と一緒にデモランを披露しており、多くのファンに世界最高峰のワザを見せて披露していました。
Writer: くるまのニュース編集部
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