「“新しい”オービス」全国に増殖中!? 「スピード取締り」の“画期的”「新種」って何? めちゃ増えてる“神出鬼没”な「半固定式オービス」どこにある?

速度違反を自動的に取り締まる「オービス」と呼ばれる機器のなかでも、近年「半固定式オービス」が急速にその数を増やしています。いったいどのようなものなのでしょうか。

連休のお出かけは「新種」に注意!? 全国で広がる「半固定式オービス」とは

「オービス」とは、速度違反を自動で取り締まる装置の通称ですが、今そのオービスも形状や設置場所、取締り形態が多様化し、様々な方法で取締りが行われるようになりました。
 
 筆者(オービスガイド 大須賀)は、こうしたオービスを調査するため日々全国の道路を走行していますが、特に近年高速道路で増えている「半固定式オービス」の現状についてお知らせします。

オービスカメラ(移動式オービス)本体が入り稼働中の半固定式オービス[撮影:オービスガイド]
オービスカメラ(移動式オービス)本体が入り稼働中の半固定式オービス[撮影:オービスガイド]

 速度違反自動取締装置、通称オービスには大きく分けて「固定式」と「移動式」の2種類があります。

 そこに固定式オービスの要素と、移動式オービスの良いところを兼ね備えた「半固定式オービス」が2021年3月に大阪・阪神高速道へ登場しました。

 筆者の調査では、2025年春の段階ですでに全国13府県40か所にまで普及していることを確認しています。

 従来からある固定式オービスは、大がかりな支柱の上にカメラやストロボが配置されているタイプや、路肩や中央分離帯に装置が自立しているタイプがあります。

 全国の津々浦々まで展開されているので、高速道路や主要幹線道路などで一度は見かけたことがあるでしょう。

 これらの固定式は移動することができないため、位置を覚えられてしまうと速度抑制の効果が下がってしまうようです。

 また新設はもとより、維持をするにも費用が高額なことから、メンテナンスの対応年数が過ぎた場所から撤去が進んでいます。

 そこで減りつつある固定式オービスの穴を埋めるべく登場したのが、新たな半固定式オービスです。

 半固定式オービスとは、文字通り半分固定されているオービスのことをいいます。

 その仕組みは、オービス本体をセットするための土台部分(以下「拠点」)を各府県内の広域に数か所用意し、1台のオービスカメラ(移動式オービス)本体を拠点間で不規則に移動させて使用するという運用になっています。

 拠点に設置されるオービスカメラ本体は、移動式オービスの「LSM-310」という機種の派生形を使用し、持ち運びも設置作業も簡単にできるようです。

 車両の速度計測にはレーザーが使われており、通説では最高速度を40キロ以上超過すると作動するといわれています。

 なおストロボの色は白色で、カラー撮影されます。

 一方、半固定式オービスの“拠点”は金属製の箱型で、電源設備などが用意されています。

 大きなケージに囲まれていたり、金属製の屋根付きケージであったりと地域によっていくつかの仕様がありますが、いずれにしても遠目には従来の固定式オービスのようにも見えます。

 しかし運用されていないときには、路肩に設置されている「ただの大きな箱」でしかありません。

 ただ、その半固定式オービスの拠点をドライバーから見た場合、通過する直前まで箱の中にオービス本体がセットされているかの判別が難しく、ドライバーは全ての拠点近くで速度に気をつけるようになるでしょう。

 その有無に関しても、最近ではオービスが入っているかのように見える「ダミーカバー」が備えられた半固定式オービスの拠点まであることから、ますます判別は困難となっています。

 そのため、なかには驚いて急ブレーキを踏むクルマもいるかもしれません。

 我々ドライバーはそのような運転にならないよう、常に安全な速度で走行することが重要といえるでしょう。

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