クルマのシートベルトについてる「謎のボタン」正体は? 地味なパーツだけど超重要! ないと困る“スグレモノ”本当の名前と役割とは?
クルマに乗って「シートベルト」を装着するとき、ベルトに丸いボタンのようなものが付いていることに気が付きます。このパーツにはどのような役割があるのでしょうか。
シートベルトに付いてるボタン、何のため?
クルマに乗るときは、運転手や助手席の乗員だけでなく、後席に座る人も「シートベルト」の着用が義務付けられています。
そんなシートベルトをよく見てみると、丸いボタンのようなパーツがついていることがわかります。
これは、なくなると非常に困るものなのですが、一体どのような役割を持つパーツなのでしょうか。

シートベルトはいくつかのパーツで構成されており、ベルト本体のほか、「タング」または「タングプレート」などと呼ばれるT字型の金具、タングを差し込む「バックル」が主なパーツです。
そして、タングの近くにある丸いボタンのようなパーツは「タングストッパー」や「ストッパータング」と呼ばれるもので、名称自体はあまり知られていないかもしれません。
このタングストッパーは、どの名の通り、タングが下に落ちるのを防ぐ、ストッパーの役割があるのです。
もしもタングストッパーが壊れて外れたり、なくなってしまうと、タングが下までずり落ち、シートベルトを装着するときにタングを引っ張り出しにくくなってしまいます。
タングストッパーは小さなパーツで、あまり気にされることがないかもしれませんが、シートベルトを楽に装着するためになくてはならないものとなっているのです。
ただし、このタングストッパーは、意外にも壊れやすいという難点があります。
たとえば、ドアを慌てて閉めたときにシートベルトを挟んでしまい、その衝撃でタングストッパーが破損したり、外れたりすることも。
SNSでも「運転席側のタングストッパーが気づかぬうちに取れていて地味に不便」「タングストッパーが取れたけどディーラーに在庫がなかった」といった投稿が見受けられるなど、壊れてしまって困った人も一定数いるようです。
タングストッパーが破損もしくは外れてしまった場合は、ディーラーや自動車工場などに修理依頼することもできますが、パーツがなかったり、修理に時間がかかることがあります。
そんなときは、自分で直すことも可能。インターネットで「タングストッパー 部品」などと検索すると自動車メーカーの純正パーツが販売されており、自分で取り寄せて修理できます。
修理の手順は簡単で、もともとタングストッパーが付いていた部分に穴が開いているため、そこにパーツをはめ込み、手芸に使われるハンディプレスなどで両側から挟んで圧力をかければ取り付けられます。
タングストッパーは数百円で販売されているほか、ハンディプレスも2000円程度で購入可能です。
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タングストッパーがなくなってしまうとタングがずり下がり、シートベルトを装着する際に地味に手間がかかります。
修理は自分でもできますが、そもそもドアを閉める前にシートベルトを挟まないように十分注意するなど、クルマのパーツは丁寧に扱うように心がけましょう。
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