知らなかったじゃ済まされない!? クルマにも「上座・下座」があった! 上司とタクシーに乗る時に部下はどこに座る? 「社用車での外出」誰が運転する?
社会に出ると、さまざまな「暗黙のルール」が存在します。クルマ関連で言えば、社用車やタクシーに上司や顧客と同乗するシチュエーションがありますが、新入社員はどこに座るのが正解なのでしょうか。
誰も教えてくれない!? 上司と出かけるときの「暗黙のルール」とは?
4月になり、新しい環境で社会人になる人も大勢いるでしょう。新入社員にとって悩ましいのが、社会に出てはじめて知る「暗黙のルール」です。
クルマに関して言えば、上司や顧客(得意先)と社用車やタクシーに同乗する時、新入社員はどう振る舞えばいいのでしょうか。

覚えておきたいのが「上座(かみざ)」と「下座(しもざ)」です。出入り口から遠い席は一番目上の人が座る上座、その隣に二番目の地位が高い人、といった順に座り、出入り口に一番近い座席は下座(または末席)と呼び、新人や立場が低い人が座る場所とされています。
クルマに乗った時の着座位置にも同じことが言えます。一般的な2列シートでは、運転席を除いた座席で一番の上座が「運転席側の後席」、その次が「助手席の後席」、3番目が「後席中央」、下座が「助手席」です。
これはタクシーだけでなく、社用車でも適用されるのですが、暗黙のルールですから誰も声高に教えてはくれないのです。
また乗り込む順番も重要で、目上の人から順に乗り込むのも暗黙のルールです。
次に考えられるシチュエーションは、上司または先輩と社用車で外出するパターン。入社したての新入社員にいきなり「運転しろ!」とは言わないでしょう。たいていは目上の人が運転してくれたりします。
では、このシチュエーションではどこに座るのが正解でしょうか。
目上の人に運転してもらう場合、新入社員は「助手席」に座るのが正解です。ここで後部座席に座ってしまうと「上司より部下が上座」といった位置関係になり、目上の人に対して失礼に当たります。
ただし、目上の人(男性)と部下(女性)の場合はその限りではありません。セクハラ対策も込めて、最近では(本人の希望ならともかく)女性は後部座席に座った状態でも問題なく、むしろ列を変えることが好ましいという認識になりつつあるようです。
車内において、同乗者との立場を考慮した位置に座ることが暗黙のルール。上司や先輩など目上の人が運転しているのに、新人が後部座席でリラックスしていては、お世辞にも気分がいいとは言えない状況だけは避けたほうが無難です。
※ ※ ※
助手席に座った場合、目上の人と会話が続かないのを心配する人がいるかもしれませんが、基本的には話しかけられた内容に返事するだけでも大丈夫です。
あくまで新社会人の立場として、目上の人を立てる、謙虚な姿勢で乗ることが、社会でスムーズにコミュニケーションしていくうえでの処世術となるでしょう。
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