350万円! トヨタ「“SUV”コンパクトミニバン」がスゴかった! 全長4.4m級「ちょうどいいサイズ」で「7人乗り」!? 東南アジア向け「ヴェロズ」とは
東南アジアを中心に展開されているトヨタの新型コンパクトミニバン「ヴェロズ」。SUVテイストを取り入れた3列7人乗りの注目モデルは、どのような特徴を備えているのでしょうか。
走破性は「ジムニー」級!? 日本でも人気を集めそうな「ヴェロズ」
トヨタは新興国市場向けに、「VEROZ(ヴェロズ)」というSUVテイストを持った小型3列シートミニバンを展開しています。

ヴェロズは、トヨタとダイハツの共同開発によって誕生したもので、インドネシア、マレーシア、ベトナムなどで生産され、東南アジア諸国を中心に販売されています。
ダイハツ版は「セニア」で、国によってはトヨタ「アバンザ」「ヴェロズ クロス」などの名で売られているケースもあります。
トヨタはヴェロズについて「7人乗りファミリーSUV」と位置づけており、実用性とデザイン性を兼ね備えた新ジャンルモデルとしてファミリー層を中心に人気を集めています。
ボディサイズは全長4475mm×全幅1750mm×全高1700mmで、日本国内で販売されている「シエンタ」と比較すると、全長約200mm、全幅約50mmがそれぞれ大きく設計されています。
都市部での取り回しやすさを保ちつつ、十分な居住性と荷室スペースを確保したバランスの良いパッケージといえるでしょう。
なかでも最低地上高は205mmと高い点も注目されます。
これは、本格的な走破性を特徴とするスズキの軽四輪駆動車「ジムニー」と同等の数値で、未舗装路などの悪路にも対応可能なSUVらしい走破性を備えている点が特徴です。
外観は直線的なラインを多用したタフなデザインで、六角形グリルを中心に構成されたフロントマスクや、シャープなLEDヘッドライトがSUVらしい精悍さを演出しています。
リアビューでは、横一文字のLEDテールランプが採用されており、車幅の広さと存在感を強調するデザインです。
なお、後席ドアには日本のミニバンの多くに見られるスライド式ではなく、ヒンジ式ドアを採用しています。
インテリアはブラックとホワイトを基調としたツートーンカラーで、清潔感のあるモダンな印象。
座席配置は2列目が3人がけ、3列目が2人がけの「2-3-2」構成で、多彩なシートアレンジが可能となっており、乗車人数や荷物に応じた柔軟な使い分けができます。
搭載されるパワーユニットは、1.5リッター直列4気筒エンジンで、最高出力105PS、最大トルク138N・mを発揮。トランスミッションにはCVTを組み合わせ、前輪駆動(FF)のみの設定です。
ヴェロズの車両価格は、タイの場合で79万5000バーツ(約346万円)から87万5000バーツ(約381万円)です。
都市部での利便性と郊外での走破性を兼ね備えたヴェロズ。
SUVとミニバンを融合したキャラクターは、アウトドアレジャーの人気が定着した日本でも、一定の支持を集めるかもしれません。
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