トヨタ「プリウス」「ランクル」「アルファード」で“盗難被害”多発! めちゃ「盗まれやすいクルマ」は何? まさかのトラックもランクイン… 「7つの方法」で対策を呼びかけ 茨城

茨城県警は公式SNSで自動車盗難への注意情報を公表しました。盗難されやすいクルマの車名とともに、盗難対策をまとめています。

「7つの対策」で備えを!

 茨城県警は2025年3月19日、公式SNSで自動車盗難への注意情報を公表しました。
 
 盗難されやすいクルマの車名とともに、盗難対策をまとめています。

(画像:PIXTA/イメージです)
(画像:PIXTA/イメージです)

 警察庁によると、自動車盗の認知件数は2003年の6万4223件をピークに大幅に減少していますが、最新の2025年(令和6年)では6080件あり、単純計算で1日あたり約17台が盗まれています。

 茨城県では567件で、これは愛知県、埼玉県、千葉県に続いてワースト4位でした。

 また茨城県警が公表している情報によると、2024年中に県内で多発している地域として、つくば市、土浦市、水戸市、取手市、神栖市がワーストに挙げられています。

 こうした現状を踏まえて、茨城県警では自動車盗の警戒を呼びかけており、連日公式SNSで盗難未遂事例や対策について投稿。今回は具体的な車名を発表し、以下のように呼びかけています。

【自動車盗難に注意】
被害多発車は、
・トヨタプリウス
・ランドクルーザープラド
・アルファード
・ハリアー
・C-HR
などです。

「愛車を守るためには、見せる対策と見えない対策の複数対策が効果的です」

 また、県警公式サイトでは、トヨタ「ハイエースバン」、レクサス「RX」「LX」のほか、トラックの三菱ふそう「ファイター」、いすゞ「フォワード」、日野「レンジャー」、軽トラックのダイハツ「ハイゼット」の被害も多発しているといいます。

 では、どのような対策を講じればいいのでしょうか。茨城県警では7つの方法に分けて紹介しています。

 まずは「隠しスイッチ」「イモビライザー」「振動感知式警報装置」(対策1)の装備です。隠しスイッチやイモビライザーは、そもそもエンジンを始動できないようにするもので、クルマに乗り込む際、正しく装置をオフにしなければ警報が鳴り響くというもの。

 いずれも、正しいオーナーでなければ解除できない装置なので、不正にロックを解除して持っていこうとする窃盗団には有効です。

 次に「強固なステアリング・タイヤロック」(対策2)、「盗難防止ポール(ロックできるもの)」(対策4)、「タイヤ・ホイール盗難防止ナット」(対策7)の装着です。

 結局のところ、盗難を予防するためには「物理的に」クルマを動かなくするのが最も有効です。駐車場やクルマの車体に強固なロックがあれば、窃盗団からすると盗む際にこれを破壊しなければならないという大変な作業が必要で、その分見つかるリスクも高まります。

 見た目としても堅牢な装置で固定されていれば、そうした作業は面倒で盗む気も失せます。

 ステアリングやタイヤだけでなく、ホイール単体で盗まれるケースもあるほか、タイヤロックが付いたホイールを付け替え、仮ホイールで盗むケースもあるので、対策7の「タイヤ・ホイール盗難防止ナット」も有効です。

 また、同様なものとして「ナンバープレート盗難防止ネジ」(対策6)も提案しています。窃盗団はクルマを盗んだ後の行動も非常に重要で、いかにスムーズに、見つからずにヤードまで持っていけるかがキーになります。

 そうすると、ひとまずナンバープレートを付け替えれば捜査を撹乱することができるので、いくつかのナンバープレートを寄せ集めて細工した不正なナンバープレートを取り付けることがあります。

 盗難防止ネジは特殊な形状となっており、それぞれ専用の形のアダプタがないと回せないようになっています。これをつけているだけで、ナンバープレートの付け替えができなくなり、盗まれたあとの追跡も容易になります。

 そして、「防犯カメラ」「センサーライト」(対策3)を駐車場に設置することも効果的だといいます。

 窃盗団は気づかれないように夜間に盗みを働くことが多くあるため、すぐに異変に気付けるようにすることも大切なのです。

 最後の対策は「CANガード」(対策5)です。

 近年、自動車盗はハイテク化しています。クルマが高機能になったことに加え、盗難防止装置が標準装備されることが増えたためですが、むしろそれを悪用したり、装置の限界を追求することで盗もうとしています。

 その手法のひとつとして「CANインベーダー」というものがあります。

 これはライトやセンサーなどの各パーツに機能の作動や診断用のコンピューターが内蔵されていることを悪用したもので、車体の一部をこじあけてこのコンピューターの接続コネクタに不正アクセスし、ハッキングして解錠とエンジン始動を行うというものです。

 本来メンテナンスで用いるため、比較的わかりやすい位置に接続コネクタが設置されていることから、このコネクタを物理的に塞いでしまうというのがCANガードの役割です。

 このほか、茨城県警の過去の投稿では、タイヤロックやステアリングロックが功を奏して未遂に終わったという事例や、窃盗団が気づかないように、車内にGPSを設置していたことで、輸出される前に取り返すことができた事例もあったようです。

 県警では、複数の対策を組み合わせて備えるように呼びかけています。

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