15台中13台が不正改造車!? 「狙い撃ちが見事に決まった」「ほぼ全員アウトで笑った」 「旧車イベント」参加の道中で“不正改造車”を一斉摘発 岡山

国土交通省の中国運輸局は2026年4月20日、岡山運輸支局が実施した街頭車両検査の結果を明らかにしました。同結果に対し、ネット上やSNSでは様々な反響が寄せられています。

シャコタン・ハミタイに違法マフラー

 日本国内の公道を走行する全てのクルマは、「道路運送車両の保安基準」で定められた安全・環境に関する基準を満たす必要があります。この保安基準に適合しないよう装置の取り付けや取り外し、改造などを行った状態は「不正改造」と呼ばれます。

 不正改造は、単に基準をクリアしないだけでなく、周囲の交通や近隣住民に迷惑をかけ、時には重大な危険をもたらす可能性を内包しています。

 不正改造の例としては、消音装置が機能しなくなるマフラーの取り外し(直管)や、基準を超える音量を発するマフラーの装着が挙げられます。これらは始動時や走行時にすさまじい排気音を響かせ、就寝中の人を起こしたり、子どもに恐怖を与えたりするなど、近隣への大きな迷惑行為となります。

 また、サスペンションを改造して車高を極端に下げる「シャコタン」やコイルスプリングを切断する「バネカット」は、保安基準で定められた最低地上高9cmを確保できなくなることがあります。このような状態で走行すると、車体やエンジンが路面に激しく衝突して走行不能に陥ったり、金属部分が路面と擦れて火花が発生し、火災につながる恐れもあります。

 さらに、車体の幅を超える大型ウイングやスポイラー、タイヤやホイールが車体から露出する「ハミタイ」も危険な不正改造です。右左折時や路地を走行する際に歩行者や自転車に接触して負傷させるリスクがあるほか、取り付けが不十分な場合は走行中に部品が脱落し、後続車を巻き込む事故の原因となり得ます。ライトの色や光り方を変更する改造も、夜間に他のドライバーが車両の動きを誤認する原因となり、事故を誘発する危険性があります。これらの改造は、全て保安基準に適合しない違反行為です。

 残念ながら、一部の人々による不正改造は後を絶たず、個人で行われるケースだけでなく、グループを形成して集団で迷惑行為に及ぶ例も少なくありません。「暴走族(珍走団)」や「旧車會」、「ドリフト族」といった集団は、不正改造車で迷惑走行を行うだけでなく、夜間の高速道路のサービスエリアやパーキングエリア、道の駅、ふ頭などに集結し、空ぶかしやドリフト行為を繰り返し、一般利用者や近隣住民に多大な迷惑を及ぼしています。

2026年4月に実施した蒜山ICの特別街頭検査の様子(画像:中国運輸局)
2026年4月に実施した蒜山ICの特別街頭検査の様子(画像:中国運輸局)

 岡山県内でも、金甲山や鷲羽山スカイラインが走り屋の集結スポットとして知られるほか、国道2号バイパスにある道の駅 笠岡ベイファームでは、不正改造車の集団が集まるため、道の駅が対策を講じざるを得ない状況になっています。

 このような状況を受け、国土交通省の中国運輸局は2026年4月20日、岡山運輸支局が実施した街頭車両検査の結果を明らかにしました。この検査は、自動車技術総合機構中国検査部および岡山県警と連携し、2026年4月19日の午前7時45分から10時半にかけて、中国横断道の蒜山ICで実施されました。

 検査当日、周辺では旧車のイベントが開催されていた模様で、検査対象となったクルマ15台は、いずれもそのイベントへの参加車両でした。検査の結果、15台中13台という高い割合で不正改造が確認されたとのことです。

 公開された写真には、1980年代に走り屋たちの間で人気を博したスポーティな旧車2台が写っており、いずれも車高が低く、ホイールが変更されている様子がうかがえます。

 13台に共通して見つかった主な不正改造の内容は、騒音基準を超えるマフラーの装着、最低地上高の不足、そして回転部分の突出(ハミタイ)でした。これらの車両は道路運送車両法に基づきその場で摘発され、所有者には「整備命令書」が交付されました。この命令書は、15日以内に車両を保安基準に適合するよう修理し、最寄りの運輸支局などで直接確認を受けることを命じるものです。

 中国運輸局は、「引き続き、関係機関と連携し不正改造車排除の取り組み、平穏な生活環境を確保してまいります。」とコメントしており、不正改造車による迷惑行為がもたらす現状を深刻に受け止めています。そして、”排除”という強い言葉を用いることで、不正改造という違反行為に対し、今後も厳しい姿勢で臨むことを示しています。

 岡山運輸支局が実施した街頭車両検査の結果に対し、ネット上やSNSでは岡山だけでなく全国のインターチェンジや道の駅、イベント会場周辺で定期的に実施してほしい」といった声や、爆音マフラーやシャコタンは単純にうるさくて迷惑」「一般道を走る以上、ルールを守るのは当然」といった、日頃から不正改造車の騒音や見た目に不快感を抱いていた人たちからの同意が集まっています。

 また、15台検査して13台が引っかかったという打率の高さに対し、「狙い撃ちが見事に決まった」「ほぼ全員アウトで笑った」といった反応も見られました。

 さらに、法令を遵守してクラシックカーや旧車を維持しているオーナーからは、「こういうルール無視の不正改造車のせいで、旧車乗り全体のイメージが悪くなる」と憤る声が上がっています。

 クルマ好きコミュニティの間でも、合法的にカスタムを楽しんでいる人たちからは「ルールを守らない身勝手な層への制裁は当然」と受け止められており、行政側の手腕を評価する声が圧倒的と言えそうです。

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Writer: くるまのニュース編集部

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