レクサスは2025年3月6日、フラッグシップSUV「LX」を一部改良し、ブランド初のハイブリッドシステムを搭載した「LX700h」を発表しました。同月24日に発売されます。
　
　LXは「世界中のどんな道でも楽に・上質に」をコンセプトに開発されたSUVで、大型ボディの広い室内空間と優れた悪路走破性を特徴としています。

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　初代は1996年に登場、現行モデルは2022年に発売された4代目です。日本市場に導入されたのは、2015年から3代目のマイナーチェンジモデルが導入され、現在は世界50か国以上で販売されており、長年にわたり、豪華な内装と高い耐久性を兼ね備えたモデルとして評価されてきました。

　2022年にはモデルチェンジがおこなわれ「LX600」が登場。全長5100mm×全幅1990mm×全高1885-1895mmの堂々たるサイズで、ボディ剛性が強化されたほか、悪路走破性が向上しています。

　同時に、LX600では4人乗りの「“EXECUTIVE（以下、エグゼクティブ）」というグレードも展開。このエグゼクティブは4人乗りのグレードで、独立シートを採用した後席（2座）の快適性を重視し、ショーファーカーとしての役割を担うモデルです。

　エグゼクティブでは助手席を前方に移動させ、後席の足元スペースを最大1000mm確保。シートは最大48度までリクライニング可能で、NASAの中立姿勢理論をもとに設計された座面角度が採用されています。

　また、助手席背面のリアシートディスプレイを倒すことで開放的な視界を確保。リラックスモードをワンタッチで設定することが可能となっています。

　そして今回の一部改良では、新たなハイブリッドシステムを搭載したLX700hが登場し、エグゼクティブグレードもラインナップされました。

　LX700hは、3.5リッターV型6気筒ツインターボエンジンにモータージェネレーターを組み合わせたパラレルハイブリッドシステムを採用。これにより、従来のLXが持つ耐久性や悪路走破性を維持しながら、燃費性能と静粛性が向上しました。

　そして、LX700h エグゼクティブは、LX600 エグゼクティブに採用される快適装備を継承しながら、ハイブリッド化によるさらなる静粛性の向上が図られています。

　専用のシートデザインや高級素材を使用したインテリアはそのままに、新たにハイブリッドシステムの恩恵を受け、よりスムーズな加速と静かな車内環境を提供。

　また、電動化によって従来モデルよりもエンジンの作動頻度が低減し、後席での快適な時間をより長く保つことが可能になりました。

　さらに、モーター駆動の特性を活かし、発進時や低速走行時の振動を抑えることで、エグゼクティブ仕様にふさわしい滑らかな乗り心地を実現。

　専用のエアコン吹き出し口によるシャワー空調機能や足元エアカーテンの機能も維持しつつ、より安定した車内環境を提供するよう最適化されました。

　寄木細工の技法を用いたオーナメントパネル「鷹羽（たかのは）」を採用し、伝統と先進技術が融合したインテリアデザインも特徴です。

　エクステリアカラーは「ソニッククォーツ」「テレーンカーキマイカメタリック」「グラファイトブラックガラスフレーク」などの計5色、インテリアカラーは、「サンフレアブラウン」と「ブラック」の2色が設定され、落ち着きのある空間を演出します。

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　4人乗りのLX700h エグゼクティブの価格（消費税込）は2100万円です。

　なお、LX700hにはほかにも、2列シート5人乗り、3列シート7人乗りがラインナップされます。

　いずれのグレードでも、LXはレクサスフラッグシップSUVとしての高級感と快適性を兼ね備えたモデルとなっています。