銀座の無料高速「KK線」廃止まで2週間…「残念だな」「乗り納めしてきた」惜しむ声も多数!? 都心の信号ゼロ道路が「いま廃止になる理由」とは

銀座エリアを高架で抜けていく京橋~汐留の東京高速道路、通称「KK線」が、2025年4月5日をもって廃止されます。廃止日が目前に迫るなか、ネット上でも惜しむ声が多くなっています。

廃止まであと2週間

 銀座エリアを高架で抜けていく京橋~汐留の東京高速道路、通称「KK線」が、2025年4月5日をもって廃止されます。
 
 廃止日が目前に迫るなか、ネット上でも惜しむ声が多くなっています。

銀座の東京高速道路(KK線)(画像:Google Earth)。
銀座の東京高速道路(KK線)(画像:Google Earth)。

 KK線は、都心環状線の京橋JCTから西へ分岐し、銀座・新橋といった繁華街を経由して汐留JCTへ戻ってくる、総延長約2kmの高架路線です。1966年に全通し、まもなく60年を迎えようかという古参の道路です。

 首都高は別の会社「東京高速道路」が運営する道路で、首都高とは違って通行料は無料。というのも、高架下のテナントからの収入で運営を賄っているからです。

 KK線には北から首都高八重洲線が直通してきます。そのため都心環状線の抜け道ルートである「神田橋~西銀座~新橋~汐留」として利用するドライバーも少なくありません。

 そんなKK線が廃止される理由は、並行して八重洲~京橋を地下トンネルをつなぐ「新京橋連結路」が新たに建設されるからです。

 都心環状線のルートは神田橋~江戸橋JCT~京橋ですが、日本橋川区間の地下化プロジェクトにともなって江戸橋JCTのランプが廃止予定。その代替ルートとして、神田橋~八重洲~京橋が新たな“都心環状線”の役割を担うこととなったのです。

 KK線は大型車通行禁止ですが、新京橋連結路は大型車も通れます。KK線は役目を終えたとして、廃止が決まったのです。2019年のことでした。

 廃止後のKK線の高架は撤去されず「空中歩道」として再生される予定。都心のビル群の中を歩く、不思議で新鮮な体験ができる空間に生まれ変わります。

 なお、KK線の廃止とともに、八重洲線も長期の通行止めとなります。ふたたび走れるようになるのは2035年度です。

【画像】えぇぇ…!? これが「KK線」ルートと「大規模リニューアル計画」の全貌です(30枚以上)

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