全長4.3m! ホンダの斬新「2列×6人乗り」コンパクト・ミニバンに大注目! めちゃ楽しい「“3人”横並び」フロントシート採用! 実用性サイコーの「エディックス」に熱視線!
ホンダはこれまで様々なミニバンを開発してきましたが、中には極めてユニークな個性を持った独特なコンパクトミニバンも存在しました。
ホンダの斬新「2列×6人乗り」コンパクト・ミニバン!
ホンダの展開するコンパクトなミニバンと言えば、2008年から販売されている人気モデル「フリード」が思い当たります。
しかしそれ以外にもホンダはこれまで様々なミニバンタイプのモデルを開発しており、中にはユニークな個性を持った独特なコンパクトミニバンも存在しました。

それが、ホンダが2004年から2009年まで販売していた「エディックス」というクルマです。
エディックスは7代目「シビック」をベースに開発されたミニバンで、ボディサイズは全長4285mm×全幅1795mm×全高1610mmとコンパクト。
しかし、シビックベースとは思えない個性的なシート構成を採用していたことから、登場直後から大きく話題となりました。
エディックス最大の特徴は、「3席2列」という独特のシート配列にあります。
一般的な6人乗りミニバンは、「フロント2座席/セカンドシート2座席/サードシート2座席」といったようにシートを“3列”で配置しますが、エディックスは3人が横並びのシートを2列、さらに全てのシートがリクライニング可能な独立タイプという、非常に珍しいシート配置です。
また、前列/後列の中央にそれぞれ配置されているシートは単純な横並びではなく、前列中央は270mm。後列中央は170mm後方にスライドが可能。
これにより、座席を後ろにずらせば「1.5列目」と「2.5列目」のようなポジションに調整でき、左右シートに座る乗員との干渉を回避することができました。
さらに、後部座席は全て前方に折り畳むことが可能となっており、後部座席を全部倒せば最大容量1049リットルのラゲッジスペースを確保。
この広さは自転車などの大きな道具を搭載できるほか、前後の中央座席のみを倒せば長尺の荷物を収納することも可能など、多彩なシートアレンジもエディックスの魅力でした。
そんなエディックスのパワーユニットには、グレードに応じて1.7リッターと2リッターの直列4気筒エンジンを搭載。
マイナーチェンジ後には2.4リッターエンジンを採用するモデルも追加され、ホンダならではのVTEC機構も組み合わせてパワフルかつスムーズな加速を披露しました。
また、エディックスは全長と比較して全幅がワイドな設計になっており、同時に左右のタイヤを車体の隅に配置できたことで、安定感のある走りを実現。
くわえてオーバーハングが短く、タイヤ切れ角も大きいため、最小回転半径5.2mという6人乗りミニバンとしては非常に優秀な性能を兼ね備え、駐車場内など狭い場所でも取り回しが容易だと高く評価されました。
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このように、個性的なシート配置やアレンジの多彩さ、さらに取り回しの良さなど、魅力と個性の塊として登場したエディックス。
しかし同クラスのミニバンに強力なライバルが多かったことや、“前席3人乗り”というクルマの使い方がユーザーに浸透しなかったこと、さらに排気量による税金の高さなどがネックとなり、販売面で苦戦。
2009年8月で販売終了となってしまい、現在も明確な後継車と言えるモデルは登場していませんが、そのユニークさゆえに根強いファンも多く、現在も一部のユーザーから熱い視線を集めています。
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