ダイハツの「“最上級”SUV」がスゴい! 全長4m級の快速「ハイブリッド」は“使い勝手”もイイ!? 人気の「ロッキー」試して分かった優位点とは
28.0km/Lの圧倒的な低燃費! ハイブリッドの走りはどんな感じ!?
さて、最後にロッキー e-SMARTハイブリッドで一般道を試乗してみました。
e-SMARTのシステムは、発電専用に搭載される1.2リッター3気筒のガソリンエンジンが最高出力82ps/5600epm、最大トルク105Nm/3200-5200rpmを発揮。
そこで発電した電力は4.3Ahのリチウムイオンバッテリーに蓄電され、適宜、モーターを駆動して走るというシリーズハイブリッド方式となっています。

モーターの最高出力は106ps、最大トルクは170Nmと、同様のシリーズハイブリッドを採用するコンパクトカーを上回っており、既存のシリーズ・パラレル方式のハイブリッドシステムよりも、小型で軽量なシンプル構造となることが最大の特徴です。
とくにモーターは2個を並列配置として機械式ギヤ数を最小限にしており、まさにこうしたコンパクトモデルに搭載するにふさわしいシステムとなっているのです。
発進からの静かさ、なめらかさはEV感覚で、スルスルと加速していきます。
e-SMARTハイブリッドが出た当初は、ちょっと街中ではアクセルの踏み込みに対するレスポンスが鋭すぎるのでは、と感じた記憶があるのですが、今回は踏み込みに対してリニアな反応で、加速と減速のコントロールがしやすくてとても快適でした。
ガソリンモデルより90kgほど重量が重くなっていますが、そんなことは微塵も感じさせない軽快な走りながら、どこかしっとりとした接地感が上質な乗り味を伝えてきます。
アクセルペダルのみで加速と減速がコントロールできる「S-PDL(スマートペダル」をオンにすると、赤信号の手前やカーブ侵入時の減速などでブレーキペダルに踏みかえなくても欲しい減速感が得られ、初心者でも扱いやすいと感じました。
クリープも残しているので、車庫入れなどの際にゆっくりと進みたいときもラク。完全停止はブレーキペダルで操作するタイプです。
また、エコモードにすると発進が穏やかになるので、渋滞している市街地などで運転しやすくなると感じました。
e-SMARTハイブリッドには2WDの設定しかないので、地域によっては候補から外れてしまうかもしれませんが、ガソリンモデルが20.7km/L(WLTCモード)に対して、28.0km/Lという圧倒的な燃費の良さと上質で大人な乗り味は、市街地メインで乗る人にも恩恵は感じられるはず。
※ ※ ※
価格が246万円台ということで、他社のコンパクトSUVも射程範囲に入ってきますが、それらよりひと回り小さいサイズで、取り回しがしやすく、それでいて後席の広さと積載性の高いラゲッジを持つロッキー e-SMARTハイブリッド。
響く人は多いのではないでしょうか。
[※編集部注記:文中に誤記があったため、2025年3月15日7:00に本文の一部を修正しています]






































































