ホンダ新型「“1人乗り”軽自動車」が凄い! 新車200万円以下で“誰にも”乗らせない「運転席のみ仕様」が存在! 超割り切った「おひとりさま専用」モデル「N-VAN e:G」とは

ミニカーではない普通の軽自動車なのに、「1人乗り」という非常に割り切ったクルマがあります。どのようなモデルなのでしょうか。

割り切りがスゴい! 誰も乗せられない「おひとりさま」向け

 軽自動車では多くが4人乗りで、軽トラックなどの軽貨物車やスポーツモデルでは2人乗りもありますが、「1人乗り」というものはほとんどありません。
 
 しかし、2024年に「1人乗り仕様」の軽バンが登場しました。どのようなクルマなのでしょうか。

なぜ「1人乗り」!?
なぜ「1人乗り」!?

 それがホンダの新型バッテリーEV(BEV)軽商用バン「N-VAN e:」です。

 2018年から販売されている軽商用バン「N-VAN」をベースとしたBEVで、左側センターピラーレス構造や、N-VAN独自の低床かつフラットな室内や床下格納の助手席による広大な室内空間はそのままに、EVの環境性能や静粛性、給電機能がプラスされています。

 パワートレインは39kWの電気モーターと82.7Ahのバッテリーを組み合わせ、一充電航続可能距離はWLTCモードで245km。N-VANターボエンジン車と同レベルの力強い走行性能を誇り、配送業務にも十分対応する容量も確保しています。

 パワーユニット自体を小型化し、薄型バッテリーや高電圧部品の集中配置することで、N-VANと変わらない荷室空間を実現しました。

 給電は3.2kW/6kW普通充電で、上級モデルでは50kWの急速充電にも対応しています。急速充電ではわずか30分ほどで80%まで充電することができ、配送業務での実用性にも配慮しています。

 ほかにも、冬季にバッテリーを加温して航続距離の伸長を図る機能や、1500W対応の外部給電機能、リモート充給電の設定が可能なコネクテッド機能「ホンダ コネクト」も設定するなど、配送業務での利便性も高めています。

 先進機能では、衝突被害軽減ブレーキやリアパーキングセンサー、前席SRSサイドエアバッグを全車で採用し、上級モデルには「ホンダ センシング」を標準装備。安全性能も確保されました。

 ラインナップは、「e:L4」「e:FUN」「e:L2」「e:G」の4グレードを用意。このうち最安となるe:Gが1人乗りとなっています。

 軽商用バンでは主に配送業務として使われることから、荷室空間を最大限まで活用する2人乗りは珍しいことではないものの、助手席までなくしたものは極めてまれです。

 これまでにはダイハツ「ミラ ウォークスルーバン」や「ミゼットII」、三菱「ミニカ1シータ」というものが一時期設定されていた程度で、ミニカ1シータでは助手席を撤去したのみで、ほかはそのままという簡素なものでした。

 いっぽうN-VAN e:Gでは、1人乗りに最適化されて作り込まれているのが特徴です。

 例えば左(助手席側)インパネは、誰も座らないことから収納やドリンクホルダーをすべて削って室内への張り出しを抑え、わずかながらも最大室内長の延長を図っているほか、エアバッグも非装着にすることでコスト削減も実現しています。

 また、助手席側シート取り付け部もブラケットや取り付け用のメンバーなども一切なくしたことで、助手席を備えるモデルよりも120mmの低床化を実現。たくさんの荷物を載せることができることに加え、床面を低く抑えることで、助手席側から頻繁に乗り降りを繰り返すドライバーの負担を軽減するよう考慮されました。

 さらに、助手席ありモデルでは収納できない、長さ2.47mの脚立をそのまま収納することができます。

 ちなみに、e:L2は2人乗り仕様ですが、やはり助手席はなく、運転席と運転席側後席の「ダンデムシート」という斬新な配置を採用。これも同様の理由です。

 さすがに1人乗りでは万が一のときに困る、というのであれば、助手席側を最大限活用できるe:L2を選んでおいたほうが無難でしょう。

※ ※ ※

 新型N-VAN e:Gの価格(消費税込)は243万9800円となり、新車オンラインストア「Honda ON」での取り扱いです。

 なお事業者用補助金を適用する場合、全グレードで200万円を切る価格設定で、さらに各地方自治体で設定されている補助金などを使うと、さらに安く購入することができます。

【画像】超カッコイイ! これがホンダの「1人乗り軽自動車」です! 画像で見る(66枚)

【2025年最新】自動車保険満足度ランキングを見る

画像ギャラリー

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿や、URLを記載した投稿は削除する場合がございます。

2件のコメント

  1. 助手席が運転席の後ろにスライド移動出来る様になってたら完璧なんですけどね。またその助手席の背もたれはテーブルになるぐらい倒れる事が前提で、物を置ける様になっていなければいけません。
     
    座席のロック構造をしっかりすれば可能だと思うんですけどね。
     
    そうする事で配送だけでなく、アウトドアや資材の購入に2人で移動する普段使いが楽しくなります。
     
    また配送にしても雪や悪路がある訳で、普段使いやアウトドア等の利用時は助かるので四輪駆動の切り替えや車高は少し高くし、タイヤハウスの余裕もあった方が良いです。
     
    結局開発という物はそれを利用した経験がないし、利用する機会がない場合が多いのでヒットする製品が中々生まれない事と原型だけを利用し利用者が大きく手を加える事になっているのです。
     
    メーカーが動くのは利用者が工夫し何年も経った後ですからね。
    昔は国内メーカーにもあったのですが欠如し、動くのが遅いので国内の利益も安定して確保できないのです。
     

  2. たまにはトップ画で全景みせてよ

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー