トヨタ新「ヤリスX」発表! 15万円値上げの「最廉価モデル」どんなクルマ!? 約165万円の「黒豆マシン」何が変わったのか

トヨタは2025年2月27日、「ヤリス」の一部改良モデルを発表・発売しました。ヤリスには多彩なラインナップがありますが、最もお手頃な「X」グレードはどのようなモデルになったのでしょうか。

大人気モデル「ヤリス」最も手頃なモデルの装備は?

 2025年2月27日、トヨタは「ヤリス」の新たな特別仕様車と同時に一部改良モデルを発表しました。

黒豆デザインがイイ!
黒豆デザインがイイ!

 ヤリスはトヨタが世界的に展開するコンパクトカーで、日本国内では1999年に初代が登場しました。3代目までは「ヴィッツ」として販売されていましたが、2020年のフルモデルチェンジを機に名称が統一されました。

 この現行モデルは新たにTNGA(GA-B)プラットフォームを採用し、軽量かつ高剛性、低重心な設計へと進化。

 コンパクトなボディと取り回しのしやすさに加え、優れた燃費性能を持つ点が特徴です。さらに、手頃な価格帯でありながら先進技術を多く搭載し、安全性能や走行感の向上にも力を入れています。

 その結果、日本自動車販売協会連合会(自販連)の統計によると、2024年にはヤリスシリーズ全体で16万6162台を販売し、乗用車販売台数で2位を記録するほどの人気を誇ります。

 また、現行ヤリスのデザインコンセプトは「黒豆」から着想を得たもので、小さくふくよかでツヤのあるフォルムが特徴です。

 ヤリスにはエントリーから上級までそれぞれ「X」「G」「Z」、KINTO限定仕様である「U」がラインナップされています。

 それでは、ヤリスのラインナップで最も手頃な価格であるXグレードはどのようなモデルなのでしょうか。

 Xグレードのボディサイズは全長3950mm×全幅1695mm×全高1495mmで、ホイールベースは2550mmとなっています。コンパクトなサイズながらも、室内長1845mm×室内幅1430mm×室内高1190mmを確保し、ゆとりのある居住空間を実現、これは他グレードとも共通です。

 外観デザインはシンプルかつ機能的で、ブラックアウトされたドアモールが軽快な印象を与えます。タイヤは175/70R14サイズのスチールホイールに樹脂フルキャップを装備し、コストを抑えつつも安定した走行性能を確保。

 ヘッドランプにはプロジェクター式ハロゲンが採用されており、視認性を確保しながらクラシックな雰囲気を演出しています。また、ボディカラーには8色のモノトーンカラーが設定されており、ユーザーの好みに応じた選択が可能です。

 車内はブラックで統一され、落ち着いた雰囲気に仕上がっています。ステアリングホイールはウレタン製、メーターはアナログタイプで、視認性の高い4.2インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイを搭載。

 シートにはファブリック表皮を採用し、ヘッドレスト一体型のデザインが特徴です。後部座席は6:4分割可倒式となっており、荷室の拡張が可能。これにより、長尺物の積載にも対応し、コンパクトカーながらも高い実用性を備えています。

 Xグレードには1.0リッター直列3気筒エンジンを搭載し、トランスミッションには「Super CVT-i」を採用。駆動方式はFF(前輪駆動)となっており、日常の走行に適したバランスの取れた仕様です。

 燃費性能はWLTCモードで20.2km/Lを記録し、優れた燃費効率を実現しています。これにより、経済性を重視するユーザーにとっても魅力的な選択肢となっています。

 また、トヨタ独自の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を標準装備し、プリクラッシュセーフティ、レーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビーム、ロードサインアシスト、発進遅れ通知機能など、多岐にわたる安全支援機能を提供。

 さらに、駐車時の衝突リスクを低減するパーキングサポートブレーキ(前後方静止物)や誤発進抑制機能のドライブスタートコントロールも搭載され、より安心して運転できる仕様となっています。

 そして、今回の一部改良によりXグレードでも標準装備が追加されています。

 まずドアミラーヒーターが標準装備されたことにより寒冷地や雨天時でもミラーの曇りを軽減し、視認性の確保が容易になりました。

 また、ディスプレイオーディオも標準装備され、オーディオ機能の利便性が向上しています。

 さらに、スマートエントリー&プッシュスタートが標準化され、ドライバーの利便性が向上しました。キーを取り出すことなくドアの施錠・解錠やエンジン始動が可能になり、日常の使い勝手が向上しています。

 一部改良に伴い、ヤリスX(1.0リッターガソリン・CVT・2WD)の価格(消費税込み、以下同)は165万7700円となり、従来の150万1000円から約15万6700円の値上げが実施されました。標準装備の充実を考慮すると、価格上昇分は妥当な範囲といえるでしょう。

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