トヨタ新型「“和製”スーパーカー」2025年登場!? 超“ロングノーズ”&ド迫力「ワイドボディ」が超カッコイイ! レクサス版もアリ?な「GR GT3」どうなるのか
2025年のレースシーズン開幕も間近です。そうなると気になるクルマがレース直結となるトヨタの「GR GT3 コンセプト」でしょう。テスト車両の目撃もあるようで、そろそろトヨタの新型スーパーカーとして登場してもおかしくはないモデルです。どのような展開が予想されるのでしょうか。
トヨタの新型「スーパーカー」どうなる?
2025年のレースシーズン開幕も間近です。そうなると気になるクルマがレース直結となるトヨタの「GR GT3 コンセプト」でしょう。
テスト車両の目撃もあるようで、そろそろ登場してもおかしくはない新型車です。ここで、これまでわかっているGR GT3 コンセプトの情報をまとめてみましょう。

GR GT3コンセプトとは2022年1月開催の「東京オートサロン2022」で公開された、トヨタのコンセプトカーです。
公開されたのは、全長4590mm×全幅2040mm×全高1140mm、ホイールベース2725mmという、低くワイドなスタリングのみとなります。
トヨタは、このクルマについて「カスタマーモータースポーツの最高峰であるGT3のお客様に選んでいただけるような魅力的なクルマをご提供したいという思いでGR GT3 コンセプトを発表しました」と説明しています。
ここで言われる“GT3”とはレースのカテゴリーのこと。GT1やGT2も存在しましたが、今はGT3が主流となっています。このGT3というカテゴリーの特徴は、自動車メーカーが車両の販売とメンテナンスを行うところにあります。
トヨタだけでなく、ポルシェ、フェラーリ、メルセデス・ベンツ、BMW、シボレー、日産、ホンダといった世界中の自動車メーカーが参加しています。
つまり、GR GT3 コンセプトとは、トヨタが将来的に販売を予定するGT3車両のコンセプトカーとなるわけです。
そして、GR GT3 コンセプトには、もう一つの特徴があります。それが「モータースポーツ用の車両を市販化する」という部分です。どういうことかといえば、従来のGT3車両は、先に量産車があり、それを元にモータースポーツ用の車両を開発していました。
例えば、トヨタが過去に販売していたレクサスの「RC F GT3」には、先に「RC F」という量産車があり、それをベースに開発されていたのです。
それに対して、「モータースポーツ用の車両を市販化する」は、従来とは逆方向の開発となります。そして、そうした逆の手法をトヨタは、「GRヤリス」ですでに実施しています。
こうした手法を取ることで、ライバルに対して優勢なクルマづくりをしやすくなると言えるでしょう。トヨタのいう「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」の実践となります。
また、GR GT3 コンセプトは、これまで販売されていたRC F GT3の後継モデルとなります。そして、そのベースとなったRC Fは1月にファイナルエディションが発売されており、2025年11月に生産終了になるとアナウンスされています。
そういうことを考えると、GR GT3の発売は、RC Fの生産終了を過ぎた来年の可能性が高いのではないでしょうか。
RC F GT3の場合は、2014年にコンセプトが発表され、3年後の2017年にレースデビューを果たしています。GR GT3コンセプトは、2022年にコンセプトが登場していますから、同じ3年後となるのは2025年。今年から、来年にかけて、なにか動きがあることが予測されます。
ちなみに、レクサスからは、また別に「Lexus Electrified Sport」というコンセプトも2022年夏に発表されています。こちらは、流麗なクーペスタイルのストリート向けの量産車となります。となれば、Lexus Electrified Sportがハイブリッドのストリート向けのベースモデルとなり、GR GT3コンセプトが本格レース仕様という関係になるかもしれません。
また、量産車の登場は来年かもしれませんが、開発車の時点でレースに参戦するという手法もトヨタは過去にとっています。
2009年に発売されたトヨタのスーパースポーツである「LFA」は、量産車発売の前の段階で、ニュルブルクリンク24時間耐久レースに参戦していました。
今回のGR GT3コンセプトもLFAと同じように、事前のレース参加の可能性があります。これからスタートする2025年のレースシーンに登場するかどうか…ぜひとも注目してください。
Writer: 鈴木ケンイチ
1966年生まれ。國學院大学経済学部卒業後、雑誌編集者を経て独立。自動車専門誌を中心に一般誌やインターネット媒体などで執筆活動を行う。特にインタビューを得意とし、ユーザーやショップ・スタッフ、開発者などへの取材を数多く経験。モータースポーツは自身が楽しむ“遊び”として、ナンバー付きや耐久など草レースを中心に積極的に参加。見えにくい、エンジニアリングやコンセプト、魅力などを、分かりやすく説明するように、日々努力している。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。







































































