日産「新型エルグランド」登場へ!? 16年ぶり「キングオブミニバン」“復権”なるか! ただし「強敵・アルヴェル」存在感強し… 26年投入の「大型ミニバン」どんなモデルになるのか
クラス最強「アルヴェル」に勝つにはどうしたらいい?
さて、そんな次期エルグランド(仮称)ですが、ライバルはやはりトヨタの「アルヴェル(アルファード/ヴェルファイア)」となるでしょう。
しかし、アルヴェルといえば、今や2車種合わせて年間10万台以上を販売する超人気車種(ただし、大型高級ミニバンセグメントは元はといえば、初代エルグランドが切り開いたジャンルなんですが)。
そこに勝負を挑むには、全面戦争までは持ち込まないとしても、それなりの“武器”がないと厳しい戦いとなるは誰の目にも明らかです。
果たして、次期エルグランドの秘策はどこにあるのでしょう。
![日産 高級ミニバンのコンセプトモデル「ニッサン ハイパーツアラー」[「ジャパンモビリティショー2023」参考出品車]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2024/10/20231027_nissan_elg_001.jpg?v=1698375581)
もちろん、先程の“第3世代e-POWER”も飛び道具のひとつではあるものの、一方のアルヴェルも完成度の高いハイブリッドを搭載済み。新しいハイブリッドだけで強い追い風を得られるかといえば、そんなに甘くはないでしょう。
では、アルヴェルに対抗するには何が必要か。それは「広さ」「豪華さ」「装備」などのどれかでアルヴェルに明確に勝ること。
もしくは「アルヴェル並みの魅力で、価格が劇的に安い」など「アルヴェルには無くて、エルグランドを選びたくなる」という“強い何か”は絶対に必要です。
たとえば筆者(工藤貴宏)が「これがあればアルヴェルではなくエルグランドを選ぶ」と思うアイデアは、リムジン仕様のシートアレンジです。
思い切って3列目は床下格納とし、2列目を思いきり後方へスライドできるようにすることです。
現行モデルのホンダ「ステップワゴン」、かつてはトヨタ「エスティマ」が採用していたアイデア(トヨタ「ノア/ヴォクシー」も3列目は床下格納ではないが近い機能がある)ですが、これで圧倒的に広い空間を作ったら魅力的だと思いませんか。
そんなアレンジは現行のアルヴェルにはありません。
ご存じのようにアルヴェルには、3列目を取っ払って2列とした本格リムジン仕様の「スペーシャスラウンジ」もありますが、1270万円からと値段が高価。
しかも3列目がなく完全2列となっていることで購入を踏みとどまる人も少なくないでしょう。
もし次期エルグランドで3列目を格納式としつつ、ゆったり2列目アレンジも可能で、500万円くらいで購入できたらいいと思うのですがいかがでしょう。
現行モデルのアルヴェルは価格レンジが高すぎるので、それよりも低い設定とするのがラージミニバンというマーケットのなかで、次期エルグランドがアルヴェルと棲み分けを可能とする突破口のように思えます。
高級グレードを用意しつつ、ベーシックグレードを充実させる方法もアリかもしれませんね。
いずれにせよ、次期エルグランドの登場により大型ミニバンの魅力的な選択肢が増え、日産が元気になってくれることを願わずにはいられません。
そういう意味では次期エルグランドは期待大なのです。
ただし、懸念点もあります。アルヴェルの驚異的なリセールバリューはなかなか手強い。これもなんとかしなきゃいけない点でしょう。
Writer: 工藤貴宏
1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに寄稿している。執筆で心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はマツダ CX-60/ホンダ S660。
自力では経営を立て直せないと社長さんが言ってるんですから、早く救ってくれる企業を探すしか無いよね(~_~;)
売れる売れないを考えるのはそれからでしょう( ´∀` )
まぁ傘下(吸収される)には入らないとプライドで凝り固まっている無駄な古参の役員をどうにかしないと無理かもですけど!