新型「スープラ」は歴代同様にトヨタのイメージリーダーになれるのか?
最後のスープラとなる4代目(日本は2代目)モデル
そして1993年に現時点では最後のスープラとなる4代目(日本では2代目)モデルが登場します。
先代まで多くのラインナップがあったエンジンも直列6気筒3リッターの2JZ型に一本化(ターボとNAの2種類)。開発のコンセプトは、新しいスポーツカー「パフォーマンス」の実現と、人、そして社会を大切に考える「優しさ」の具現化を挙げ、スポーツカーらしいハイパフォーマンスを実現しながらも安全の追求や環境への配慮も備えた新しいスポーツカー像を提案していました。
マニュアル車には国産市販車初となる6速をおごり、94年には輸出仕様にあった17インチ&大型ブレーキをオプション設定。97年にはターボエンジンが可変バルブタイミング・リフト機構のVVT-iを備え、最大トルクがアップされるなど、スポーツカーの冠に相応しく改良が続けられていました。
しかし、「平成12年度自動車排出ガス規制」に対応できなかったため、2002年に生産を終了し、スープラの名前は途切れることになったのです。
このように歴代のスープラはトヨタのフラッグシップスポーツカーであり、トヨタのイメージリーダーでもある車種でした。生産終了から16年が経過し、その印象がやや薄れつつありましたが、そういった経緯も含めて新型スープラがレクサスブランドからではなく、トヨタブランドから登場するのも納得できるのではないでしょうか?
ちなみにスープラの車両型式は初代がA40系からスタートし、最終型がA80系となっています。そして「GRスープラ レーシング コンセプト」に付けられたゼッケンは「90」ということで、次期スープラの型式を示唆しているのかもしれません。
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