車のタイヤ「乗りっぱなし」で大事故にも!? 自分で見ないと防げない「ヤバすぎ状態」とは何か 「普通に運転すれば大丈夫」では命に関わることに

見逃せば思わぬ大事故も!?

 ほかに見逃してはいけないのが、タイヤ路面に「スリップサイン」が露出していたら、そろそろ交換…ではなく「アウト(即交換)」のサインということです。

画像はイメージ(画像:PIXTA)
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 スリップサインとは、タイヤの縦方向の溝に、一部だけ「溝を浅くした」状態にしてある部分を示します。タイヤがどんどん擦り減って「残り1.6mm」になると、この浅い部分が表面につながって「縦溝が途切れた」ように見えます。

 ちなみに、タイヤの溝の深さが1.6mm未満のタイヤは、たとえごく一部であっても車検では「整備不良」とみなされ、使用禁止となります。

 また、スリップサインが出たまま路面が滑りやすい状態でクルマを走らせると、単独はもちろん、他車を巻き込んだ事故を引き起こす可能性が高まるため、極めて危険です。

 ここまでくると「ついうっかり見逃していた」では済まされません。

 常日頃からオーナー自身がタイヤの空気圧をチェックしていればかなりの確率で回避できることなので、ふとしたときにチェックする習慣を身につけるようにしてください。

 このとき、タイヤの内側(車体中央側)もしっかり確認する必要があります。もしどちらかに偏摩耗していたら、それは「片べり」という症状で、タイヤだけでなくサスペンションなどの足回りの機構に何らかのトラブルがある場合も考えられます。

 ※ ※ ※

 気を付けてチェックするのは、道路接地面だけではありません。タイヤの側面ゴムである「サイドウォール」もそうです。

 接地面だけを見がちですが、たまにしかクルマを動かさない場合は、溝があってもサイドウォールが経年劣化してヒビ割れることがあるのです。

 細かなヒビ割れがあると、走行ストレスや熱膨張、熱変化によってそのヒビがだんだん大きくなっていき、突然のバースト(破裂)を引き起こす可能性が高いので危険です。

 こういったバーストは「突然発生した」と感じがちですが、実は細かい前兆はしっかり確認できたはずで、「起こるべくして起こった」トラブルであり、アクシデントです。

 そのサインをキャッチできているか、見過ごしているかの違いで、思わぬトラブルを避けられるのです。

【画像】ぎゃぁぁ…!? ヤバすぎる「限界まで摩耗したタイヤ」の姿を見る(17枚)

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Writer: 松村透

株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。
輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当後、2013年に独立。フリーランスを経て株式会社キズナノートを設立。現在に至る。
2016年3月〜トヨタ GAZOO愛車広場連載中。ベストカー/ベストカーWeb/WebCARTOP他、外車王SOKEN/旧車王ヒストリア編集長を兼務する。

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