お騒がせ“動画配信者”が駐車監視員の業務を妨害して逮捕! 「動画の再生数を上げるため」 一体何が起きた!? 監視員とのトラブルは後を絶たず、原因は?
大阪府警は、路上駐車をしたクルマの運転手になりすまして駐車監視員とやりとりし、駐車監視員の業務を妨害したとして、大阪府八尾市に住む会社員の男を偽計業務妨害の疑いで逮捕しました。
そもそも「駐車監視員」って何してる人?取り締まり方法をめぐっては賛否両論も
2025年2月19日に大阪府警は、フォロワー8万人超えの有名動画配信者(TikToker)が駐車監視員の業務を妨害したとして逮捕しました。
では、一体何があったのでしょうか。

これは、路上駐車をしたクルマの運転手になりすまして駐車監視員とやりとりし、駐車監視員の業務を妨害したとして、大阪府八尾市に住む会社員の男を偽計業務妨害の疑いで逮捕したもの。
男は2025年1月下旬、大阪府中央区において路上駐車をしたクルマの運転手になりすまし、駐車禁止区域の放置車両を調べようとした駐車監視員に対し、「まだ間に合いますか。それ僕のクルマなんです」などと嘘をつき、業務を妨害したとみられています。
その後、男は駐車監視員とのやりとりを撮影した動画を「知らない人の車が駐禁取られそうだったので救ってみたww」とのテロップ付きでTikTok(ティックトック)に投稿しており、これまでに450万回以上再生されています。
なお逮捕された男のアカウントのフォロワー数は8万人を超えており、この動画を見た視聴者から大阪府警に「違法ではないか」との情報提供があり、事件が発覚しました。
男は警察の調べに対し容疑を認め、「動画の再生回数を上げるためにやった」と供述しています。
このニュースに関してインターネット上では「バズればいいってもんじゃない」、「TikTokerもYouTuberも稼ぎたいがために何でもやるようになった。本当に規制を強化して欲しい」、「犯罪につながる配信は即停止にすべき」といった声が聞かれました。
そもそも駐車監視員は、警察署長の委託を受けた法人の下で地域を巡回し、放置車両の確認や確認標章(いわゆる駐禁ステッカー)の取り付けなどの仕事をしており、薄緑色の制服を着ているのが特徴です。
駐車監視員には警察官のように交通反則切符を切る権限はなく、運転手がその場を離れていて直ちに運転できない状態の「放置車両」にのみ駐禁ステッカーを貼付します。
そのため駐車違反をしているクルマの中に人がいたり、クルマの近くに運転手がいたりする場合は、駐車監視員が駐禁ステッカーを取り付けることはありません。
今回の事案では、この駐車監視員の特性を利用して、業務が妨害されたといえるでしょう。
このように駐車監視員は日々、駐車違反状態の放置車両を取り締まっていますが、配送のトラックに対する取り締まりをめぐってはインターネット上で賛否両論を呼んでいます。
具体的には「個人配送のトラックだったら1日の売り上げが1発で飛ぶよね」、「配達業者は一定のルールのもとで駐車違反が免除されるべきだと思う」といった配送トラックドライバーに同情する声が多く寄せられました。
その一方で「道路を使って商売をしているなら道交法は守らないとダメだろ」、「真面目な業者はコストをかけてツーマンセル運行をしている」など、配送業者に一定の対応を求める意見も寄せられています。
このような状況もあり、たびたび駐車監視員と違反者がトラブルになるケースも少なくありません。
2024年8月には成田空港内で、駐車監視員が駐車違反のクルマにステッカーを貼付したところ、戻ってきた運転手が駐車監視員の男性につばを吐いたとして公務執行妨害の疑いで逮捕されています。
また2019年2月にも埼玉県内において、取り締まりをおこなった駐車監視員に暴行をはたらいた運転手が、公務執行妨害の疑いで逮捕される事案が起きています。
意外と知られていませんが、駐車監視員は道路交通法第51条の12 第7項の規定により「みなし公務員」に分類され、その職務を妨害すると公務執行妨害罪に当たる可能性があります。
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最近はバズり目的で過激な動画を投稿する人が増加しており、過去には「警察24時シリーズ」と称して、交番で警察官らの動画を撮影した男が軽犯罪法違反(業務妨害)の疑いで書類送検されています。
SNSが普及した現代においては、その投稿のあり方に配意していく必要があるといえるでしょう。
世の中、狂ってるとしか言いようないね。この動画が何で450万回以上も再生されるの?男のアカウントのフォロワー数は8万人を超えておるとのこと。吉本に行けよ。