トヨタ「“SUV”コンパクトミニバン」がスゴい! 全長4.4m級の「ちょうどいいサイズ」! ゴツ顔×タフ姿で「ド迫力ボディ」が超カッコいい7人乗り“タイ”仕様「ヴェロズ X-URBAN」とは
トヨタがタイで販売しているSUVコンパクトミニバン「ヴェロズ X-URBAN」とは、いったいどのようなクルマなのでしょうか。
力強いデザインが印象的な「ヴェロズ」はどんなクルマ!?
トヨタが製造販売するクルマの中で、日本では販売されていないモデルは数多くあります。
その中でもタイで展開されている「ヴェロズ X-URBAN」は、パッケージングとデザインの良さで日本でも密かに注目を集めています。

「VELOZ(ヴェロズ)」は、トヨタとダイハツが共同開発した7人乗りコンパクトミニバンで、2021年にデビューしました。
生産はインドネシア、マレーシア、ベトナムで行われ、インドやタイなどのアジア新興国各地域で販売されています。
プラットフォームはダイハツの最新「DNGA-B」を採用し、優れた空間効率を実現しています。
ボディサイズは全長4475mm×全幅1750mm×全高1700mm、ホイールベース2750mm。
日本のモデルで比べてみると、トヨタのコンパクトミニバン「シエンタ」(全長4260mm×全幅1695mm×全高1695mm)よりも大きく、ミドルクラスミニバン「ノア」(全長4695mm×全幅1730mm×全高1895mm)よりも小さいサイズであることがわかります。
ちなみに最低地上高は205mmと、スズキの本格四輪駆動車「ジムニー」と同じ高さです。
道路整備が不十分で、地方では未だ悪路の多いアジア圏では、日常生活の足となるクルマでも日本のオフロードSUVクラスの最低地上高が求められるのでしょう。
ヴェロズは、そんな優れた走破性を予感させるタフなエクステリアデザインで、特に6角形のグリルを中心とした力強いフロント形状が印象的です。
インテリアも、ブラックを基調としたスポーティなデザインが採用されます。
また7インチデジタルインストルメントパネルと9インチのタッチスクリーンディスプレイが搭載され、Apple CarPlayおよびAndroid Autoにも対応。さらにワイヤレス充電機能やUSB-Cポートの追加など、利便性を高める装備も充実しています。
安全装備としては「トヨタセーフティセンス」が搭載され、プリクラッシュセーフティ、レーンディパーチャーアラート、アダプティブクルーズコントロール、ブラインドスポットモニターなど、先進安全技術が標準装備されています。
パワートレインには、最高出力106PS、最大トルク138N・mを発揮する1.5リッター直列4気筒ガソリンエンジンを搭載し、トランスミッションはCVT、駆動方式はFF(前輪駆動)となっています。
タイにおけるヴェロズの車両価格は、79万5000バーツ(約359万円)から87万5000バーツ(約395万円)です。
そして2023年、タイで開催されたモーターショー「タイ・モーター・エクスポ」でトヨタは、ヴェロズのベースグレード「Smart」に特別アクセサリーセットを追加した「ヴェロズ X-URBAN」を公開しました。
ヴェロズ X-URBANのエクステリアは、フロントバンパーやグリルのデザインが専用仕様となっています。
タイ市場専用のSUVテイストを高めるアクセサリーで、フロントスカート、ドアサイドの装飾セット、リアスカート、ホイールアーチ装飾セット、専用17インチアルミホイールなどがセットされます。
トヨタのタイ法人は、ヴェロズ X-URBANをアクティブなライフスタイルを持つユーザー向けに展開し、SUVのスタイルとミニバンの実用性を融合させたモデルとして市場に投入したと説明します。
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日本国内ではすでにシエンタやノア/ヴォクシーが高い人気を誇っており、ヴェロズシリーズの導入は現実的ではないでしょう。
しかし本格オフロードSUV並みの最低地上高を持った「SUVコンパクトミニバン」というのは国内の競合モデルにもなく、新たな市場を開拓する可能性はあるかもしれません。今後の動向にも注目したいところです。
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