海外では「神」扱い? 日産スカイライン「GT-R」が海外で大人気の謎

R32型スカイラインGT-Rの中古車価格高騰のワケ

 少し前までは、大手中古車サイトで検索すると「修復歴あり、走行距離不明」のような車体であれば、50万円台から見つけることもできたR32型スカイラインGT-R。

日産 スカイラインGT-R(R32)

 さすがにかなりくたびれてはいるはずでしょうが、しっかりとした中古車サイトに載せるくらいなので、ある程度はまともに走れる車体だったのでしょう。

 しかし、現在(執筆時点2018年3月)大手中古車サイトで安い順に検索してみると、最も安い個体でも198万円もします。

 もちろん、古いモデルになってきたので明らかに粗悪な車体は淘汰されたということもあるのでしょうが、それにしてもここ数年の価格の高騰はハッキリ言って異常です。

 しかしこれにはワケがあったのです。それが、アメリカにある「25年ルール」です。

 通常、左ハンドル圏であるアメリカでは基本的に右ハンドル車の走行は許されていません。

 アメリカで新車販売されていなかった車種を輸入しようとすると、排気ガスの検査や衝突安全のテストなど、数多くのハードルをクリアしなければ合法的にアメリカの道路を走行することもできません。

 それが製造から25年を経過した車両に関しては、これらの諸問題が全て不問になるのです。

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