海外では「神」扱い? 日産スカイライン「GT-R」が海外で大人気の謎

日産が誇る看板車種のひとつ、それは「GT-R」ではないでしょうか。その「GT-R」の第二世代ともいわれるR32スカイライン「GT-R」が登場から約30年近くになるにもかかわらず、異常な高値で売買されているといいます。いったい何故なのでしょうか?

日産の看板車種、スカイラインの特別な存在「GT-R」

 スカイラインといえば日産が誇る看板車種のひとつです。その中でもさらに特別な存在といえるのが「GT-R」ではないでしょうか。

日産 スカイラインGT-R(R33:第30回東京モーターショー出品車)

 1969年に3代目スカイラインをベースに登場したGT-Rは、スカイラインのラインナップの1グレードという扱いではあったものの、レースで勝つことを前提に作られた特別なモデルであったこともその理由のひとつと言えるでしょう。

 そして1973年には4代目スカイラインをベースとした2代目スカイラインGT-Rへフルモデルチェンジを果たします。

 しかし、搭載していたS20型エンジンが、昭和48年排出ガス規制に適合しなかったため、僅か197台という生産台数をもって終了。その後は長い空白期間が空くこととなります。

 時は流れて1989年。ここで今回のテーマの主役であるR32型スカイラインGT-Rが登場することになります。

 ベース車は8代目となったスカイラインであり、当然ながらプラットホームも搭載エンジンも一新されたことから、第2世代のスカイラインGT-Rとも呼ばれます。

 レースのレギュレーションに合わせて2568ccという中途半端な排気量となったRB26DETT型エンジンは、カタログ値こそ280馬力と当時の自主規制値いっぱいとなっていましたが、少しのチューニングで400馬力近くまで簡単に出てしまうようなモンスターエンジンだったのです。

 そんなR32型スカイラインGT-Rは、1989年のデビューから次期型となるR33型にバトンタッチする1994年まで生産されていたモデルです。

 当時の新車価格は445万円からと決して安価ではなかったものの、20年が経過した中古車では比較的安価で購入することが可能でした。

 しかし、この安価で購入することができたのは、少し前までの話です。

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