ホンダ新型「プレリュード」いくら!? 500万円超え? 伝統の「タイプR」もアリ? 24年ぶり復活の「スペシャリティクーペ」“どんな”仕様なのか

ホンダは2001年に販売を終えたスペシャリティクーペ「プレリュード」を2025年に復活させると発表しました。すでにプロトタイプが公開されており正式発売が待たれるところですが、果たしていくらで発売されるのでしょうか。

スタイリングだけじゃない! 新型「プレリュード」は走りもスゴイ!?

 2001年に終売して以来、長らくその名が途絶えていたホンダのスペシャリティクーペ「プレリュード」。しかし2023年の「ジャパンモビリティショー(JMS)2023」にて新型のコンセプトモデルが発表され、市販化に向けて開発中であることがアナウンスされました。
 
 そして2025年1月開催の「東京オートサロン2025」では、2025年秋より発売予定であることが明らかとなり、より市販モデルに近づいたと思われるプロトタイプが展示されました。果たしてこの新型プレリュードは「いくら」で買えるのでしょうか。

いくらで買える!? 発売が待たれるホンダ「新型プレリュード」プロトタイプ[画像:本田技研工業]
いくらで買える!? 発売が待たれるホンダ「新型プレリュード」プロトタイプ[画像:本田技研工業]

 新型プレリュードはすでに「e:HEV(イーエイチイーブイ)」を搭載するハイブリッドモデルとなることはすでにアナウンスされています。

 しかも、5ドアハッチバックの「シビック」や、4ドアの上級セダン「アコード」に搭載されている2リッターエンジンとモーターを組み合わせた高性能版の「スポーツe:HEV」となるといわれています。

 ただ次世代技術である「Honda S+ Shift」なるものが搭載されており、従来モデルよりもさらに進化を遂げているようです。

 Honda S+ Shiftは、モーター駆動でありながら有段ギアのような変速フィーリングを疑似的に生み出しているほか、エンジン回転数もコントロール。

 また運転状況に合わせて最適なエンジン回転数を保ち、アクセルを踏み込んだときに大きなエンジン発電電力を駆動に活用できるようにして、レスポンスの向上を実現するなど、スポーティな味付けがなされている点が特徴です。

 シャシーや足回りには現行型シビックのスポーツモデル「タイプR」のものがおごられているということで、スポーツクーペらしい走り味を堪能することができるのは間違いないところ。

 シビック タイプRの足回りには、モードによって減衰力を変化させる電子制御ダンパーが備わっていますが、プレリュードにも味付けこそ異なるものの、同様のシステムが搭載される可能性は高そうです。

 あとは気になるのが価格です。

 シビック ハイブリッドの上位グレード「e:HEV EX」が430万7600円、シビック タイプRが499万7300円、アコードが544万9400円となっていることから、シビック e:HEV EX以上、アコード未満の価格で、500万円程度に落ち着くのではないかと筆者(小鮒康一)は予想しています(価格はすべて消費税込み)。

 いくらスペシャリティモデルとはいえ、極限の性能を追求したシビック タイプRよりは高くならないという見立てです。

 しかし先日販売を再開したタイミングで追加されたシビック「タイプR ブラックレーシングパッケージ」は、アコードを超える599万8300円となっていました。

 一方で通常のタイプRは2025年2月現在、公式ウェブサイト上で注文が一時停止の状態にあり、再販時には価格が上がる可能性もありそうです。

 その場合、新型プレリュードも500万円を超える可能性があるかもしれません。

 開口部の少ないクーペボディにシビック タイプRのシャシーと足回りを備えているということで、個人的には、パワートレインにもシビック タイプRと同じ2リッターターボエンジンと6速MTを搭載したホッテストモデルの設定も期待したいところ。

 とはいえ電動化を推し進めている現在のホンダだけに、その可能性は極めて薄そうです。

 ただ新型プレリュードで、ハイブリッド車でも楽しい走りを味わうことができることを証明してくれれば、ユーザーの見方が変わってくる可能性も大いにあります。

 実は今後のホンダの方向性を占う意味でも、重要なターニングポイントとなる車種なのかもしれません。

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